661.2009年3月5日(木) 小沢一郎・民主党党首風前の灯

 小沢民主党党首・公設秘書の逮捕が、小沢氏と西松建設との怪しい関係を少しずつ炙り出している。小沢氏が昨日記者会見で弁明したことは表面的には問題ないように見えるが、ダミーの政治団体を通した迂回献金の疑いがあり、追い詰めていけるかどうかは、検察が今後どう証拠を積み重ねていくことが出来るかにかかっている。しかるに、小沢氏の国策操作との発言に対して、検察ではかなりの証拠を掴んだうえで強制捜査に踏み切ったと考えられていただけに、神経に障ったらしく憤慨している様子である。秘書は依然として否認しているが、西松建設側では資金提供を認めている状況から、小沢氏の立場は一段と厳しくなってきたようである。

 さて、異例な出来事として、昨日国際刑事裁判所(ICC)は、スーダンのバシル大統領に対して人道の罪で逮捕状を発行した。容疑はダルフール紛争で軍や民兵組織による住民襲撃で約30万人を殺戮したとの疑いである。スーダンは大統領逮捕を拒絶し、中国政府も遺憾の意を表明した。中国の態度の背景には、中国にとって以前から産油国であるスーダンの石油に目がくらみ、スーダンへ無利子融資や債務帳消しで貸しを作っていることがある。スーダンの現政府が生き延びているのも、中国のおかげである。バシル大統領が海外へ出れば、ICC加盟国は大統領の身柄拘束に動く。バシル大統領はカタールのドーハで開催されるアラブ首脳会議に出席すると発言しているが、果たしてどうなるか。

 夕刻日本輸入ワイン協会会長で山本博さんと仰る弁護士さんが、フランス政府からワインに関する賞をいただいたお祝いのパーティがレストラン‘ツキ・シュール・ラメール’で開かれ、小中陽太郎さんの紹介で出かけた。場所は高速道路の下で、あまり通行人のいない一角であるが、レストランの目の前にはレインボーブリッジと素晴らしい夜景を望むことができる。流石にワインに詳しい人たちばかりの中に入ると些か恥ずかしい気持もあるが、約150人のファンが駆けつけたのではないか。冒頭に山本さんにご挨拶したが、弁護士でありながら、ワインに詳しいばかりでなくワイン以外の著作も多く、翻訳も併せると実に39冊の本を世に出しているとは驚きである。

 小中さん、酒ペンの山中さん、日本ペンの中川さんらとワインを酌み交わしながら四方山話をして雰囲気を楽しんだが、こういう雰囲気も中々洒落ていいものだと思った。

2009年3月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com