667.2009年3月11日(水) 日本人拉致被害者家族、キム・ヒョンヒと面会

 北朝鮮に拉致された田口八重子さんの兄と長男が、今朝韓国プサン市で大韓航空機爆破事件犯人のキム・ヒョンヒと対面した。厳重な警戒の下で初めて会った3人の感想は、お互いに会えて感激したとプラス面を生き生きと語った。日本で3人の記者会見の様子を見た拉致事件被害者家族も、素直に喜びを表し一歩前進と受け止めていた。これが北朝鮮に少しでも真実を話させるきっかけになれば良いと願えども、現実は中々一筋縄では行かないようだ。

 1987年の大韓航空機の爆破事件については、実行犯はキム・ヒョンヒと服毒自殺した北朝鮮籍の男によるもので北朝鮮政府の指令に基づくものだと言われているが、北朝鮮政府は事故は韓国政府のでっち上げで、北朝鮮はまったく関与していないと言い張っている。事故被害者遺族団の中にはキム・ヒョンヒ犯人説に疑念を抱き、真犯人は他にいるのではないかと言う声もある。遺族らはキム・ヒョンヒに対して対面を望んでいるが、キムは思惑を持って話そうとする遺族との話し合いを拒んでいる。そこへキムが無条件ながらも日本人拉致家族に会ったということに対して、韓国人遺族を始め、一部の韓国社会からも厳しい声が上がっている。こうなると手放しで「まずは良かった」と浮かれてはいられない。

 さて、秘書逮捕から一週間が経過した小沢民主党代表に対する献金問題であるが、西松建設以外にも清水建設、大林組、大成建設、戸田建設の4社から迂回ルートで多額の献金を受けていたことが明らかになった。ここまで暴露されて、小沢代表はまだ捜査の進展と次の総選挙で民主党が勝てるかどうかを見極めて代表職の進退を最終判断するとの考えを示した。自分の行動の結論として議員生活40年でここまで辿り着いたので、しばらくは自分の主張を続けさせて欲しいと民主党幹部会で述べた。ここまで民主党が力をつけてきたのには、小沢氏の強引なまでの手法が功を奏したとの思いがあるからだろうか、幹部は誰一人として小沢氏に異を唱えるものがいない。誰も猫の首に鈴をつけようとしないのだ。小沢氏の言わんとしているのは、疑いは疑いとして自分の思うところをやらせて欲しいと言っているのだ。よくもまあおめおめとこんな図々しいことを言えるものだ。

 はっきりしているのは、これだけ多額の献金を受けた中で、実際に西松がダム建設を受注しているし、その上で他の4社も公共工事を受注しているとすれば、これは完全に受託収賄罪に当る。田中角栄、竹下登、金丸信とほぼ同じトレースを歩んでいる。小沢氏は彼らの一派であったが、やはり朱に交われば赤くなる。まったくどうしようもない。

2009年3月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com