一昨日の北朝鮮によるミサイル発射では、日本側にもいろいろな点で問題があった。誤探知だの、連絡ミスだのと言われているが、まず誤探知ということはない。誤探知ということは機器が間違って探知したことで、今回の場合機器が探知したのではなく、取り扱う人間が探知したものと誤解して通報したわけで、担当者の人為的なミスである。発射が成功したかどうかは、日米韓と北朝鮮の発表では正反対である。日米韓は完全に失敗したと言っている。ただ、前回の打ち上げに比べれば第2段階の落下点が伸びたのは進歩ではないかと述べている程度である。
一方の北朝鮮は打ち上げに成功して衛星は地球を旋回して、金正日将軍賛歌を地球へ向かって流しているという。どこまで本当なのか分からないが、こういうよその国にお構いなしに自分らの都合だけでことを進める神経にはもううんざりである。馬鹿げたことをやって、日本を始め多くの国々へ迷惑をかけっぱなしという非常識には呆れるばかりである。しかも、朝鮮中央テレビは、日本のマス・メディアが揃って衛星打ち上げの成功を伝えたと放送した。ここまで嘘をついて自国民を騙している北朝鮮という国は、何を策しているのか。
今日も国連では日本がアメリカとともに安保常任理事国であるロシアと中国と話し合ったようだが、同意を得られなかった。この線では解決しまい。つまり今のままでは決議違反として改めて北朝鮮を制裁決議することはどうも難しいのではないか。
イタリア中部で大きな地震があった。アブルッツォ州の州都ラクイラで古い建物が多い歴史地区だそうだが、寡聞にして知らなかった。今日のニュースではすでに生き埋めになった人を含めて200人以上が亡くなったらしい。元々火山が多いイタリアは地震が多いが、この土地では過去に大きな地震はなかったようだ。これまで重要文化財として町の観光名所だった13世紀のロマネスク様式のサンタ・マリア・ディ・コレマッジオ聖堂も壁が崩れた。壊れた箇所を見ると、鉄筋が入っていない。10年前に遭遇したトルコ大地震の際に見た古い煉瓦造りの建物が崩壊したシーンを思い出す。それにしても自然災害とはいえ、もったいないとの感が拭えない。