小田急ホテルセンチュリー相模大野で今年も小田急社友会総会・懇親会が行われた。かなりの小田急OB会員が参加した。ひとつの会場だけでは収容しきれず、隣の宴会場を解放したくらいだから、少なくとも5、6百名の会員が参加したのではないかと思う。会場はいもを洗うような熱気のある雰囲気だった。会員諸兄姉の愛社精神と小田急ノスタルジアの面目躍如たるところである。
暫くぶりで会った人もいたし、一緒に仕事をした人もいたし、山仲間もいた。60歳の定年に達した時会員の資格を得たが、まだ働いていたこともあって出席しなかった。しかし、5年ほど前から毎年出席している。やはり一時期ともに会社のために働いた仲間と懐かしい思い出を話し合うのも捨てたものではない。
今日は4月8日で、お釈迦様の誕生日として知られている。最近はそんな史実を知っている小学生はいないようだが、終戦の年に国民学校へ入学して1年生か、2年生の国語の教科書に次のような文章があった。‘今日は楽しい花祭り、お釈迦さまの誕生日、天上天下を指差してお立ちになっていらっしゃる。今日は楽しい花祭り’というような文言を習ったようにぼんやりと記憶している。それ以来おまじないのような、この文言が思い出されることがある。最近は4月8日についてマス・メディアでもほとんど報道しない。やっとNHKが「ニュースウォッチ9」の終わりの方で東大寺をバックにして花祭りを伝えた程度である。仏教徒が一番多い日本だからこそ、せめて開祖である釈迦の誕生をキリストやマホメットより以上にPRした方がよいのではないかと思う。
今日政府は補正予算を発表した。その額は約15兆円だという。昨日は麻生首相が10兆円を考えていると言ったばかりである。随分簡単に増額したものである。必要な費用を積み上げていったらこの数字になったなどと呑気に言われても困る。1兆円という金額がどれだけの大金であるかということが本当に分かっているのだろうか。小泉政権時代は緊縮予算に押さえ込んでいたが、麻生内閣になって堰を切ったように予算の分取り合戦をやっているようである。財源はどうするのか。結局赤字国債に頼ることになる。これは次世代にツケを回すことになるわけだが、政治家はそんなことより直近に迫った総選挙のことしか頭にないようだ。政治家は、国家・国民のために将来にツケを回さないというより、現在の自分を売り込み、実績作りのために汗を流すのである。