かなり前から政治的に中国が北朝鮮の立場を擁護する行動が目立ち、中国がどうしてここまで北朝鮮に肩入れしているのか、或いは遠慮するのか不可解に思うことが度々あった。北朝鮮の国際社会における瀬戸際外交には、各国が散々悩まされ迷惑を蒙っている。実は今朝の朝日新聞によれば、中国にもその北朝鮮に手出し出来ない事情があるようだ。中朝国境の中国・吉林省延吉市では、北朝鮮との間にかなりもめごとがあるようだ。中国人が北朝鮮から脅されるというトラブルは日常茶飯事のようである。一番酷いのは、物資輸送に使われた中国の鉄道貨車やトラックが、北朝鮮に行ったきり帰ってこない。その数は昨年だけで何と貨車2~3千両が未返却のまま、北朝鮮で利用されている。北朝鮮を怒らせると何をされるか分からないから抗議も出来ないと中国はまるで腫れ物に触るような対応である。中国が北朝鮮にこれほど気を遣うのは、北朝鮮の不安定化を恐れているからだと指摘している。体制が崩壊して大量の難民が流入すれば中国に悪影響を与えかねないし、仮に親米政権でも生まれたら国境を接している中国にとって脅威になりかねない。中国政府筋は高いコストがかかっても朝鮮半島の現状を維持するのが中国の国益に叶っていると言っている。こうして北朝鮮は中国の足元を見ているのだ。結局手玉に取られているのは、中国なのである。これではまったく展望が開けない。
今日息子家族がやってきた。3月22日に息子が走った東京マラソンの記録証がやっと大会事務局から送られてきたと見せてくれた。この記録証を見ていて面白いことに気がついた。完走者22,789人中5,297位、記録は3時間58分14秒で目標の4時間を切った嬉しい走行だった。ところが、ネットタイムが参考として書いてある。3時間54分18秒とある。約4分の差が不思議だったので、息子に聞いてみるとスタートの号砲が鳴ってから実際に走り出すまでの時間だそうである。スタート地点から走り出すまでに4分ものロスタイムがあったことになる。5kmごとのスプリットタイムも書かれている。2万人を超えるランナーの記録をここまで詳細にキャッチできるのはどうしてだろうと思い、また息子に聞くとシューズの中に入れられたチップがチェックポイントを通過する毎に感知して大会本部が数値を把握するらしい。たかがマラソンと思っていたが、IT技術の進歩ですごいものに替わってきている。