713.2009年4月26日(日) ジョン万次郎記念館はいずこに?

 ジョン万次郎がマサチューセッツ州フェアヘヴン市に到着したのは、5月7日ということになっている。今年はその到着日にこれまで改装して休館していたジョン万次郎記念館がオープンするという記事が載っていた。ジョン万次郎は妻の遠戚に当るので、関心は人一倍あるし、1976年に文部省教員海外派遣団の添乗員としてジョン万次郎記念館を訪れた時、記念館館長から歓迎されたことがあるので懐かしい気がする。

 いつも思うのだが、記念館のある場所がフェアヘヴンと書かれているが、正確には隣町の捕鯨の町ニュー・ベッドフォードである。マサチューセッツ湾に望む小さな漁師町で、海辺の漁師の家の屋上には突き出たような見張台がついていた。そこから遠洋へ出漁する夫が乗る捕鯨船を妻が手を振って見送ったと説明を受けた。万次郎が救助された捕鯨船のホイットフィールド船長の自宅が記念館になっている。ニュー・ベッドフォード市教育委員会のお世話で同市に約1週間滞在して、その間に学校訪問をしながら近郊を観光させてもらったことを思い出す。その時隣町のフェアヘヴン市へも行った。記念館の館長さんから遠戚の奥さんとまた一緒にお出でくださいと言っていただいたが、残念ながらその機会は未だに訪れない。その後しばらくして、当時皇太子だった現天皇・皇后両陛下が訪れた。中々静かな環境の中にある、瀟洒な2階建て木造住宅だった。

 昨日からメキシコの豚インフルエンザのニュースが流れている。どうやら拡大しそうな勢いである。昨日はメキシコ国内だけで60名の死者が発生したと言っていたが、今日になってその数は81名にまで増えた。アメリカでも11名が感染している。これまで日本国内では鳥インフルエンザは随分騒がれたが、豚というのは初めてではないだろうか。こうなると困るのは旅行者と旅行業者である。メキシコ方面のツアーをキャンセルしている旅行業者が多い。運が悪いとしか言いようがない。しかし、旅行業者の立場なら、敢えて火中の栗を拾う必要もあるまい。ツアーをキャンセルして、豚インフルエンザが頭上を通り過ぎるのをじっと待つだけである。それにしてもこの種のニュースは旅行業者泣かせであるばかりでなく、多くの人を悩ませる。

2009年4月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com