今夕新宿で知研出版プロジェクトの主要スタッフが集まり定期的な打ち合わせを行った。私以外の6人は仕事を終えてから集まってくれた。取材の撮影、記録を担当している幅健一さんから鮮明なDVDを送ってもらい大助かりだったので、お礼の気持を込めて先日拙著「停年オヤジの海外武者修行」をお送りした。ところが幅さんはすでにアマゾンを通して拙著を申し込んでくれたので、私が送ったものとアマゾン本と2冊同時に届いたとメールをもらった。それでは別の拙著と取り替えてあげようと「新・現代海外武者修行のすすめ」に署名して持参した。幅さんからアマゾン本を受け取って裏表紙を見た途端びっくりした。何とそこには「恵存『向上心と好奇心』近藤節夫」と手渡して贈呈する場合と同じように墨書してあるではないか。差し上げた人の名が書いていない点から、すぐピンときた。これは、2月の出版記念会の際出席していただいたゲストに差し上げたものだ。自分の手元を離れた自著と再会するとは考えてもみなかった。差し上げてから僅か2ヶ月である。可能性はあるが、実際こうも簡単に、かつ偶然に手元を離れた著書と出会うなんてことがあるなんて考えてもみなかった。同じような経験がおありなのかどうか、今度小中陽太郎さんにお会いしたら聞いてみたい。
しかし、珍しいことを知った反面ちょっとばかりショックでもある。せっかく差し上げた拙著をこうも簡単に手放されたことが何とも残念である。自分の思い込みもあるが、いつまでも大切に持っていただければ幸いであるとの気持を込めた「恵存」と書いたのもそういう願いだったからである。幅さんに聞いてみると古書の扱いだったようだ。購入価格は1,000円だったというから、定価1,400円から考えて、まだ価値はそれほど下がっていなかったことになる。それにしてもちょっとばかり悔しい。
今日のプロジェクト会議は、主インタビューアが取材の原稿を書くことを確認したことと、原稿内容の方向性とまとめ方がはっきり決まっていないので、最初にインタビューした私が、取りあえず取材記録を文章化してモデル文を書こうということになっており、もうじき脱稿出来る。勿論久恒理事長と八木会長からアドバイスをいただいて推敲し、ひとつの形を作りあげるのである。責任重大である。