リオ・オリンピックで今日日本選手が3つの金メダルを勝ち取った。そのひとつは、体操男子個人総合でウクライナのオレグ・ベルニャエフ選手と追いつ追われつの大接戦の末、エースの内村航平選手が前評判通りロンドン大会に続き優勝した。今日はこの男子体操個人総合競技を何度も何度も繰り返して観た。プレッシャーがかかる中で内村選手の綺麗なフォームと洗練された隙のない演技には、とても並みの人間にはできないことだとほとほと感心した。一方柔道の男子90㎏級でベイカー茉秋選手、そして女子70㎏級で田知本遥選手が金メダルを獲得した。
それ以外にも男子7人制ラグビーの結果が気になっていた。緒戦で優勝候補のニュージーランドを撃破し、ケニアにも勝ち予選を突破した。対ニュージーランド戦では、試合前に日本の取材班がニュージーランド人に日本が勝つ確率を尋ねたところ、まったく可能性はないとにべもなかったくらい日本の勝利は誰もが予想しなかったほどの大番狂わせだった。勝ち上がった日本は、8強トーナメントで今日フランスと対戦して何とこれもノーサイド直前に12-7の逆転勝ちで、ベスト4へ勝ち上った。力も大分上がっているようだ。準決勝の相手国はフィジーと決まった。昔から7人制では世界トップレベルのフィジーと対戦しなければならないことは中々厳しいが、ここまで来ればどのチームも日本より格上であることは明らかだ。思い切り戦って悔いのないゲームをやって欲しいものである。
さて、今日8月11日は「山の日」といい、今年から実施された国民の祝日である。どうもこの決定前のお膳立てに政治家絡みの思惑があったようで、若い頃登山に熱中した私でもあまり素直な気持ちになれない。超党派の「山の日」制定議員連盟がその推進役となった。今から10年前に実施された「海の日」への対抗上決まったような節もある。それが論より証拠には、「山の日」は第2等の祝日ではないと言っている。つまり第1等である。第1等とは、憲法記念日、子どもの日、文化の日、勤労感謝の日などのように、月日が確定している祝日のことである。「海の日」のように7月第3月曜日という第2等祝日とは格が違うのだそうだ。ここにも「山の日」の方が「海の日」より格上だと威張りたがる政治家や、関係者がいるようだ。
その「山の日」は、当初12日に制定される予定だったが、8月12日は御巣鷹山へ日航機が墜落して520 名もの尊い犠牲者を生んだ日で、鎮魂の日として祝日には相応しくない。地元としても奉仕した時間や人材など異常な事態を考えると国民の祝日として認めがたいと群馬県から異議が出て、その前日に繰り上げて11日を国民の祭日と決めた経緯があるようだ。
そう言えばわれわれ夫婦がお見合いしたのは、偶々当時第1等の祝日だった「敬老の日」9月15日だったが、今では「敬老の日」は9月第3日曜日という第2等の祝日になってしまった。まぁ、お見合いと結婚は第2等ではないと思っているが・・・。