3375.2016年8月9日(火) 「長崎原爆の日」に2つの金メダル獲得

 今日は長崎へ原爆が投下されて71年目である。3日前の「広島の日」に続く残虐な災害を被った一日である。今日世界中で核保有、核開発に反対する声が高まる中で、相変わらず世界では核開発、核実験を行っている非人道的な国々がある。反核の動きの一つである包括的核実験禁止条約(CTBT)についても、ロシア、イギリス、フランス等核保有国や日本、韓国、ドイツ等を含む164カ国が批准しているが、核保有大国のアメリカ、中国、イスラエル、イラン、エジプト等19カ国が署名はしたが、批准をしていない。その他にも北朝鮮、インド、パキスタン、キューバなど13カ国が条約に未署名である。国によって地球上から核を放逐しようとの考えがなく我利我欲を押し通すことから、国際社会は核戦争直面の綱渡り状態である。大国というのはどうしてこうも思い上がって自国のことだけしか考えられないのだろうか。

 さて、今朝起きてみるとホット・ニュースとしてリオ・オリンピックで日本人選手が2つの金メダルを獲ったという喜ばしいニュースが伝えられた。金メダリストは柔道73㎏級の大野将平選手と日本期待の男子体操団体チームである。いずれも優勝の可能性が高かっただけに、取り敢えずノルマを果たしてくれてホッとしている。これで日本チーム全体に更に勢いをつけて欲しいものである。

 左様にオリンピックも徐々に佳境に入ってきたが、またもや嫌な事件が明らかになった。オリンピックの後に開催されるパラリンピックに国家ぐるみのドーピング疑惑のあった全ロシア選手に出場を認めないとクレーブン・国際パラリンピック委員会(IPC)会長が断を下したのである。例によって早速ロシアのムトコ・スポーツ大臣が強く反発し、撤回を求めてスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ提訴を検討するという。先にIOCがロシアとの衝突を恐れて「選手個人の権利」と甘い対応をしてロシア選手を全面的に締め出さなかったことが、一部には強い批判が出ていた。しかし、今度はロシアの思いは通じなかった。

 しかし、毎度理解できないのは、ロシアという国は自分たちがルールに違反して国ぐるみで違法を犯したことにまったく罪の意識を持ち合わせず、この違反を裁定した相手を非難し罵倒することである。スポーツはルールがあって成り立つものである。まず反省ありきではないだろうか。こういう普通の思考回路では導き出されない考えを生み出すロシア人の思考には、どう世間一般の条理や常識を伝えたら良いのか理解に苦しむ。

 尤もこういう論理は、中国の東シナ海や南シナ海における海洋侵略行為にも露骨に表れている。国際仲裁裁判所からダメを押されても、反論して正当な判断に対して利己的わがままの論理を押し通すだけで判決条文をポイ捨てする傲慢さである。政治もスポーツもこういう当時者がいたのでは、うまくいかないわけである。

2016年8月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com