771.2009年6月23日(火) 沖縄で64回目の慰霊の日

 終戦から数えて64年目の今日は、沖縄地上戦で命を落とした犠牲者を悼む「慰霊の日」と呼ばれている。戦争犠牲者の碑の前では、ほとんどの人がもう戦争は繰り返さないと誓う。しかし、現実には戦争は無くならず、むしろ近年は地域戦争や民族紛争が頻発している。激戦地となった糸満市摩文仁の丘の平和祈念公園では、沖縄全戦没者追悼式が開かれた。4,500人も参列したこの追悼式には、麻生首相も出席し追悼の言葉を述べた。残念ながら、野党代表者は誰一人として列席しなかった。いつも声高に戦争反対を叫び、国際的に注目を集める核反対運動などでは先頭に立つ共産党や社会党の党首はもちろん、野党第1党の民主党執行部からは誰も現地へ足を運び、戦没者を悼み、追悼文を述べる関係者はいなかった。

 戦没者の名を刻んだ「平和の礎(いしじ)」には、すでに24万人を超える犠牲者が祀られている。口先だけ戦争反対と言ったって、どこまで本心かは分からない。現場で慰霊碑の前に立ち、静かに戦争の情景を思い浮かべ、関係者の話を聞いて、初めて心にずしんと来るものである。僭越だが、私自身の経験から言えば、熾烈な戦いが行われた土地で体験者から話を聞いて自分のイメージをダブらせると、自然に目頭が熱くなってくるものである。そこに追悼の気持ちも生じるのである。だからこそ現場である戦地へ足を運ぶことに意味がある。然るに、憲法改正反対とか、原子力発電所建設反対、自衛隊海外派遣反対とか、とかく派手に報道される運動には力を注ぐが、日本人にとって戦後復興の原点でもある沖縄最後の地上戦と、その犠牲者に対して、そっぽを向いているかの如き、リベラルと称する面々の沈黙は一体全体何だろうか。もう少し誠実な良識と日本人としての心があっても良いのではないかと思う。併せてマス・メディアの見識も問いたい。

 今日は各地で真夏日となり、熊谷市では摂氏33.8度を記録した。この暑い中を歯科、整形外科、内科と医院のはしごである。先日抜けた歯の治療もどうやら終わりとなって、整形外科と内科は定期検査に行く。相変わらず高めの血圧については、整形医と内科医とももう少しこのまま同じ量の投薬で行こうということになった。

2009年6月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com