今朝アメリカのスーパースターである‘King of Pop’マイケル・ジャクソンが亡くなった。享年50歳だからあまりにも早過ぎる旅立ちであるが、近年のマイケルにはトラブルやスキャンダルが付きまとい、やヽ落ち目の傾向があった。特に数年前には子ども性的虐待容疑で逮捕もされた。歌と踊りの上手さは天才的で、巨万の富を築いたが、白人化するような整形大手術などでかなりの借金も背負っていたという。度々来日して日本にもファンが多かった。‘Thriller’というレコードは100億枚以上も売り上げたというからミリオンセラーどころではない。今夜TVでその13分余のプロモーション・フィルムを観たが、中々見事なもので歌の迫力といい、リズミカルなテンポといい、やはり並のスターではない。
戦後のスーパースターだったエルビス・プレスリーが1977年42歳で、同じく心臓発作によって亡くなったニュースは偶々ハワイ滞在中に知り、ビートルズのジョン・レノンが1980年40歳の時凶弾に倒れたのを知ったのはマルセイユに滞在中だった。今日マイケルの死は自宅のTVでごく普通に知った。自分自身最近あまり海外へ出歩かなくなった証しだろうか。
テレビ朝日の「報道ステーション」の中で、一昨日お会いした寺島実郎氏がいみじくもマイケルの死について、40代、50代の中年になってだめになるのを防ぐ支えになるのは、①話し合える友人と配偶者(家族)がいること、②生きていくための使命感を持っていること、と話されていた。スーパースターの心の内にそういうものが欠けていると推察されたのだ。
駒沢大の2単位の講座は、ひとつは広告掲出の減少に関したもので、広告量の減少が年々進み、特に新聞、TVのへこみ方はどうしようもない。原因はインターネットとフリーペーパーである。新聞販売量の減少は、アメリカでも深刻で今朝の朝日新聞に長い伝統を誇る、シアトルの「シアトル・ポスト・インテリジェンサー」と、デンバーの「ロッキーマウンテン・ニューズ」が倒産したことが報じられていた。そのほかにも「ボストン・グローブ」のような一流新聞でも経営の岐路に立たされている新聞社は多い。かつては新聞社や出版社、テレビ局などは、黙っていても顧客が付いて経営は安定していると見られていたが、時代が変わりインターネットのような想定できなかった新業種の参入により、産業界も大きく変わったのである。
もうひとつは、検索エンジン‘GOOGLE’の最近のストリート・ビューとか、世界中の出版物のデジタル化によって関係者の著作権問題が起こっている点について、講師が例題を挙げて説明された。特に、最近日本ペンクラブが承服し難いとのコメントを発表したことを例に挙げた。私なりに2月に日本文芸家協会から受け取った手紙について簡単に説明した。