779.2009年7月1日(水) ブルガリア・トラキア王の黄金マスク

 昨日も福岡は断続的に激しい雨だった。予定していた面会は出来たが、相手の方が体調を崩されていて落ち着いて話が出来ず、結局これでは気の利いた取材も出来ないと諦めることにした。折角九州まで来ていながら、目的が達せられず悔しい。しかし、お相手の健康状態が想像以上に悪いのでは出直すより仕様がない。

 そこで午後は福岡市立博物館で開催中の「よみがえる黄金文明展」を見学した。2004年8月にブルガリアで発見されたBC5世紀のトラキア王の黄金マスクが売り物である。トラキア国といっても一般にあまり馴染みがないが、現在のブルガリアの南部にあたり黒海に面している。こういう珍しい秘宝を地方都市で見られるのも嬉しい。館内はよく配置された展示になっていて、中々面白く久しぶりにブルガリアの匂いを嗅いだ。かつて訪れたことのあるプロブディフ市近郊のトラキア王族の墳墓から発掘されたものが多い。

 今回鳴り物入りPRしているトラキア王の黄金マスクは、これまでに発見されたギリシャのアガメムノン王(1876年)、エジプトのツタンカーメン王(1922年)に次ぐ世界3大黄金マスクの発見であるといわれている。暗闇にライトを当てられたトラキア王のマスクは、神々しい感じである。今まで知らなかったが、トロイア戦争でギリシャ軍を率いたのがアガメムノンで、トロイア軍に味方したのがトラキア軍だったそうで、近著「停年オヤジの海外武者修行」に図々しくトロイア戦争について書いたが、この辺りまでは触れていなかった。まだ学ぶべきものが山とあり、ゴールはない。

 それにしてもこの展示は、降雨の中にも関わらず中学生の団体を始め多くの入館者が来られた。こういう催しに沢山の人が押しかけるというのは、大分日本人の文化欲求度が上がっているせいだろうか。

 大雨が去ったかと思ったら、今日もまた北九州地方は激しい雨が降っているようだ。間の悪い時に福岡を訪れたことになる。

 さて、民主党・鳩山由紀夫代表の個人献金者の中に、死者が何人も含まれていたというから奇々怪々で政治家というのは亡者とも付き合いがあることを実証したことになる。実際献金していなかった人も献金者に名を連ねていたり、法の目を掻い潜って可笑しな操作をやっていたのではないかとつい勘ぐりたくなる。前代表の小沢一郎にしろ、現代表の鳩山由紀夫にしろ、いつもトップが金にまつわる事件を起している。こんなことで政権を与党・自民党から奪うことが出来るのか。

2009年7月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com