782.2009年7月4日(土) ミュージカルを鑑賞

 知人の国友よしひろさんが出演するミュージカル公演が北千住駅前の「THERTRE 1010」で行われたので、妻とともに出かけた。演目は「赤ひげ」である。学生のころ三船敏郎主演、加山雄三初助演の映画を観たので、強く印象に残っているが、山本周五郎原作の江戸時代物が果たしてミュージックとして成り立つのか、若干気になっていた。それでいて興味も津々である。宝田明俳優生活55周年記念と銘打っている。

 宝田明ももう80歳近いのではないだろうか。健康問題と声量が気になったが、体格が立派で存在感は大したものである。声もよく通り不安は何もなかった。映画では三船は大スターだったので、圧倒的な迫力があったが、初出演の初々しい加山雄三も修行中の医師「保本登」を無難に演じて、その後青春俳優街道をひた走り、清潔で明るいイメージでヒット作品「若大将シリーズ」を産み出したのは有名な話である。

 ところでどんな役回りを務め、どんな歌を歌ってくれるのかと期待していた国友さんは、第1部で「十兵衛」として寝たままでほとんど台詞はなく、どうなるかと思っていたら第2部では生活苦から気が狂ったまま大団円となった。狂人の芸は難しいと妻は言うが、出来れば歌を聞きたかったというのが本音である。しかし、中々盛況でミュージカルとしても面白く中々見ごたえのあるものだった。

 さて、北朝鮮が国際社会に核実験とミサイル発射による衝撃を与えてから、貨物船「カンナム」号がビルマへ向かっていると噂され、そろそろビルマへ入港する時期と予想されていたが、米海軍作戦部長ゲリー・ラフェッド大将が、今日「カンナム」号はビルマ行きを断念して引き返し始めたと語った。それは緊張緩和となり周辺諸国にとってはほっとするニュースだが、無法者国家北朝鮮は今朝日本海へ向かって3発の弾道ミサイルを発射した。先日のミサイルが安保理決議違反として国連が非難決議を行ったばかりである。

 一方ビルマはビルマでわが道を行っている。幽閉中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんに面会を求めるべくビルマを訪問し、タン・シュエ国家平和発展評議会議長と会談したパン・ギムン国連事務総長は、あっさりその要求を拒否されてしまった。国連事務総長のメンツも丸つぶれである。一向に国際社会に対して扉を開けようとしない頑ななビルマ軍政の態度からは、解決の難しさが益々強まってきた。

 悲しいことだが、北朝鮮とビルマは一層孤立化して、国際社会から遊離していくことは間違いない。一体この2つの国はどこへ向かうのだろう。

2009年7月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com