自称「メディアの天下人」朝日新聞と「成り上がりテレビ局」テレビ東京の両社と、不毛とも言えるバトルを開始してから好い加減時間が経つ。朝日は昨年6月からだから大分長い闘いとなっている。昨年6月5日付一面記事「高齢者の地方移住を」が端緒である。この表現がお年寄りを軽視、侮蔑してお年寄りに失望感を与えている。「朝日姨捨山説」たる所以である。私の知る何人かのお年寄りも、がっかりし憤然としていた。
爾来この朝日とのバトルを続けて来て分かったことがいくつかある。自らを「朝日人」と名乗る朝日新聞という種族は、常識では考えられないほど、自分たちは他の人間とは違って秀でた選民で、偉いのだと自惚れきっていることである。こんな気持ちでよくぞ世知辛い世間を生き抜いていけるものだと呆れている。傲岸不遜も極まれりで、前記記事に関して高齢者を愚弄していると指摘したところ、記事内容は自分たちの考えではなく、日本創成会議が打ち出した提言をそのまま掲載したもので高齢者を愚弄する気はないと責任転嫁し、それなら誤解された朝日としては不本意である筈だから自社の独自の社論を提示すべきだと再び回答を求めると、以降一切応えようとしない。さらに、いくつかの朝日に関する質問と、朝日が報道しなかったり、他社に後れを取ったニュースについて質問すれば、流石に恥ずかしいのか、応えがない。何とかしてこのバトルを停止するには、回答を出さず無視を決め込むことだと愚かにも信じていることである。
私が直接社長に会いに行き話をすると言えば、それだけは断ると回答がある。9.11同時多発テロ1ヶ月後の朝日全面のレポート内容がメディアのリーダーらしからぬお粗末さだと具体的に指摘したことに対しても、ひたすら黙秘し、抗弁もしない不条理さでよくぞ今日までメディアのリーダーと傲慢にも名乗れたものだ。
私もいくつかの対抗策を考えているが、そのひとつとして先月末スポンサー健康食品企業5社社長に宛て、簡単な経緯を書いて高齢者を侮辱する朝日には広告掲載を止めることをお願いする書状を送付したところである。この結果次第では次の手として、第2の矢、第3の矢を放つつもりである。
テレビ東京は、昨年10月1日に放送したニュース番組「アンサー 潜入テレビ初!飢餓の島で見た戦争」を放送して以来のバトルである。同ニュースで戦没者遺骨収集事業に対して誤解と事実誤認の報道内容と、事業に関わった旧厚生省、遺族会、戦友会や遺族を傷つけるような内容について私自身も同事業に関わったひとりとして強く抗議した。
また、昨年12月30日「日本人として知っておくべき戦後の51人」番組放送中に「湯川秀樹博士がノーベル賞を2度受賞した」とか、「湯川博士が亡くなって14年が経った(実際には放送日時点で34年)」と好い加減で致命的な誤報に対して、訂正を求めた。
だが、いずれも不誠実で前者については言い訳、後者については無視するばかりである。これについて対朝日同様今後スポンサー企業に事実を伝えることを考えている。現在すでに放送倫理・番組向上機構(BPO)に2度質問しているが、音沙汰がないので、これからBPO放送倫理検証委員会委員長に宛ててテレビ東京の不誠実な対応について書状を送るつもりである。
いずれにせよ、言論の自由の重要さについて天下の朝日も、テレビ東京も偉そうにほざいているが、まったくその気もなく、誠意の欠片もなく一読者、一視聴者の声なんて歯牙にもかけないスタンスで、あまりにも傲岸不遜である。メディアなんて所詮こんな非常識なものなんだろうか。これなら反って相手にとって不足はないと思っている。