790.2009年7月12日(日) 都議選で民主圧勝、自公敗北

 近づく衆議院総選挙の前哨戦で、総選挙の行方を占う東京都議選の投票日である。首都東京とはいえ一地方選ではある。しかし、その重要度と影響力から考えても普通の地方選挙とは少々わけが違う。かつてこれだけ注目を浴びた都議選はないと思う。

 午後光フレッツの設備設置のためNTTと光フレッツの作業員が来るので、午前中妻と近くの東深沢小学校で投票を済ませる。

 それにしても、今回各候補の前宣伝が激しいようだ。これまでにないほどの電話の勧誘や、チラシの投げ込み、街宣車のアッピールがあった。公明党のごときは、会社のOBと亡くなった小学校同級生の夫人からも電話と直接訪問の投票依頼があった。

 今回は総選挙の前哨戦との事前の見方から、①自公で過半数を死守出来るか、はたまた②民主党が第1党の座を獲得出来るか、ということが注目されていた。すでに静岡県知事選挙でも民主党推薦の川勝平太氏が勝利を収めている。千葉市長選、横須賀市長選でも民主党系が勝利を収めている。献金問題で小沢一郎・前代表、鳩山由紀夫・現代表に嫌疑がかかっている民主党も一時的な逆風を乗り越えて、流れは完全に民主党に傾いている。

 さて、その結果であるが、即日開票の結果、夜のニュースでは民主党の圧勝となった。都議選の2つのポイントである、①②とも民主勝利、自公敗北ということになった。自民党が第1党の地位を滑り落ちるのは、社会党にその座を明け渡して以来、実に44年ぶりだそうである。その社会党の流れを汲む社民党は、前回に続きただ1人の当選者も出せなかった。

 私が注目したいのは、民主党の勝ち方である。各選挙区ともトップ当選はほとんど民主党候補者が占めた点と、1人区でほぼ民主党候補者が勝ったことである。都議選は中選挙区制であるが、もし小選挙区制だったら、民主党の勝ちっぷりはぶっちぎりだったと思う。例えば、最終的に民主54人、自民38人となったが、開票後1時間半を経過した時点で、民主32人、自民は僅かに4人だった。これは各選挙区に民主党の強い支持者が満遍なく広がっているということである。

 最早自民党の凋落傾向を止めることは難しい。麻生首相の求心力の低下に加え、自民党内が仲間割りのような収拾のつかない騒ぎになり、党内のまとまりを欠いている。

 これで明日以降の政局の行方が注視されることになった。麻生政権は解散を選択するのか、任期ぎりぎりまでこの体制で行くのか。麻生首相もあんまり首相の座にこだわっていると、益々地盤沈下を招きそうな気がする。

2009年7月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com