839.2009年8月30日(日) 民主党単独過半数獲得!

 衆議院議員総選挙投票のため妻とともに、息子たちの母校である投票所の東深沢小学校へ行ったところ、延々長蛇の列が続いているのには驚いた。やはり盛り上がっているのをこの目で確かめるような光景だった。結局投票まで25分もかかった。期日前投票の数字も前回の1.6倍増ということを考えると、全体の投票率は前回の67.5%を間違いなく上回りそうだ。

 午後1時からJR武蔵境駅前「スィングホール」で開催の吉祥寺村立雑学大学創立30周年記念行事「雑学大学サミット」に参加した。サミット実行委員会委員長の飯田ゼミの後輩・佐藤博信さんから案内をいただいたので、見学してみるくらいの軽い気持ちで参加したが、成功裏に運営出来たプロジェクトだったのではないか。多くの人から佐藤さんの優秀な実務能力を聞かされ、わがことのように嬉しかった。

 冒頭に邑上守正・武蔵野市長の挨拶、その後の西本晃二・元東大文学部長の基調講演「団塊世代と生涯学習」も割合肩の凝らない話だった。パネルディスカッションは、3つの雑学大学の代表に加えて、生涯学習の公共性の専門家、それに田中雅文・日本女子大教授がコーディネーターを務めた。

 合間に演奏されたパラグアイの民族楽器・アルパの音色にもしばしうっとりした。失礼ながら、とかく賑やかな中南米のラテン系楽器の中でこんな上品な音色を聞いたことがない。周囲の人に聞いてみても、その音色に感銘を受けたと言っていた。その後の懇親会を含めて、「雑学大学サミット」に関わった関係者は、それぞれ地域における生涯学習の拡充のために献身的に活動している。これは定年後の生きがいとしても効果的である。

 それにしても皆さんの熱意には頭が下がる。懇親会では私も司会者の指名で即席スピーチを要請されたので、現場について知りえないような実態を聞かせる話、つまり臨場感に基づいた内容が講演に参考になるのではないかとの主旨の話をした。果たしてどれほど皆さんに受け入れていただけただろうか。

 さて、夜になって各テレビ局が即日開票に伴う開票速報に注力している。現時点(午後10時)では、与党自民党の当確が54人、民主党が241人で、民主党が予想通り圧倒して過半数を獲得した。最終的にはどこまでその差が拡がるのか分からないが、ともかく一時期の特例を除いて、戦後一貫して日本の政治をリードしてきた自民党が、ついに政権を手放すことになった。戦後政治の転機であり、大きな変革である。これから国の政治の運営をどのように行って、国民の信頼を回復させるのか、民主党にとっても政権担当能力を問われる。まさに正念場である。これまで野党として無責任な発言も許されていた一面もあったが、政権を担った以上今後は責任を持って約束した政策をきちんと実行してもらいたい。

 いよいよ日本の政治も大きく動き出したと言えよう。

2009年8月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com