先月20日に行われたアフガニスタンの大統領選挙は、まだ当分結果が出ない。次の大統領が決められない状態にある。やっと74%の投票所の開票結果が公表された段階である。日本や先進諸国で即日開票、遅くも投票翌日午前中には結果が分かるが、この国のように政治や治安が不安定だとそうはいかない。
不正投票があったり、タリバンの妨害があったり、投票自体が正しく行われたのか疑問であるが、現時点では現職のカルザイ氏が得票率48%を上回っており、よほどのことがない限り、このままカルザイ氏の再選という結果に落ち着くのではないだろうか。
折りも折りベルリンで会談したドイツのメルケル首相とイギリスのブラウン首相が、悪化するアフガンの治安問題を話し合う国際会議を年内に開催することで意見が一致した。アメリカ主導のやり方とアフガン政府の治安面での自立が行き詰まったせいで犠牲者が益々増えてきた。アフガン北部でドイツ軍の要請による空爆で民間人が多数犠牲になった事件も起きた。フランス人兵士の犠牲者も増大し、仏アンテナ2でも若い兵士の戦死を伝えていた。国内テロは相変わらず激しくなる一方である。治安はガタガタである。
この混乱状態をどう収束させるのか、今までそのための国際会議が開かれなかったことがむしろ不思議である。
シアトル・マリナースのイチローが、メジャー・リーグ参加以来2000本安打を達成した。9年目でこぎつけたのは、立派なものである。いつもちょっと小生意気な発言をするが、いちいちご尤もなので感心するだけである。それにしても日頃の努力を怠らないところがえらい。
横浜在住の長老正木清幸さんからいくつかの月刊誌コピーを送ってこられた。先日来横浜市の歴史教科書採択問題、或いは田母神論文でご意見を仰っていたが、今日送っていただいた題材は右傾化した識者の討論内容と論文をどう思うか、愚見を聞かせて欲しいとのことである。かなりのボリュームだが、じっくり読んでご納得いただけるご返事をしなければいけないと思っている。