860.2009年9月20日(日) どうして「取扱説明書」は分かりにくいのか。

 今朝の朝日「天声人語」の引用は面白かった。中国語の漢字と日本語は似て非なることもあるという話だが、「空巣老人」という言葉が面白い。「空巣」とは穏やかでないが、中国語では独り暮らしの老人のことだという。「天声人語」氏によれば、「雛が育って飛び立てば、巣は空っぽになる。1人っ子政策の影響などで高齢者だけ残される世帯が増え、かの大家族の国でも社会問題になっている」という。そう言えば、「列車・電車」のことを「火車」といい、「自動車」のことを「機車」といったように思う。言語が同じでも生活環境や社会情勢に影響を受けることがある。その辺りが面白い。

 先日購入した万歩計がどうもうまく使いこなせず機能しない。先日までまあまあ使用できたのだが、このところ数字が計上されなかったり、0に戻ったり、どうもうまく行かない。ところが「取扱説明書」、いわゆる「トリセツ」が分かりにくい。何を書いてあるのか、さっぱり分からない。順序を追って丹念に読んでも、肝心な説明が抜けている。これは本当だ。こんな粗雑なトリセツで果たして会社に苦情が来ないのだろうか。

 以前からトリセツの文言や書き方はあまり評判が良くないが、改めて読み直してみて万歩計のトリセツの説明不足はやはり少々酷いと思う。これにはやりきれない思いである。オムロン製品だ。

 6月に購入したソニー・ブルーレイ方式のDVDレコーダーのトリセツもよく分からず、とても真剣に読む気にもならない。まだ、使い方をマスターしていないお粗末さである。それにしても、当方の勉強不足もあるが、一般的にいってもどうして機械類の取扱説明書というのは、難しく書いてあるのだろうか。もう少し素人にも理解し易いように易しく説明できないものだろうか。設計した技術屋さんが書くので、どうしても文章の書き方に慣れていないからだという説があるが、そんなことは理由にならない。社内の両方に通じる人間が書けば簡単に済むことだ。やはり、メーカーの無責任さであり、顧客軽視の姿勢だと思う。私自身これから年齢を重ねていくと、機械ものには段々億劫になるので、ちょっと心配だが、何とか機械バカにならないようにしないといけない。

 買ったばかりの万歩計を不良品として捨てるのもシャクなので、オムロン社に電話で尋ねて、何とか使いこなせるようになりたいものである。まったくやれやれだ。

2009年9月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com