866.2009年9月26日(土) 学生相手の講義は楽しい。

 昨年に続いて、池袋にある東京交通短大の「平成21年度特別教養講座カリキュラム」の一環として学生相手に講義を持った。昨年は少々時間配分に失敗して時間が足りなくなってしまったので、今日は昨年よりパワーポイントのスライドを大幅に減らし、最後に時間調整の出来るスライドを1枚入れた。与えられた1時間半の制限の中でどんぴしゃりだった。100名弱の受講生だったが、今日が2学期最初の講座ということもあって、学生の目は輝いていた。話し甲斐もあった。尤もここの短大生の就職先としては、鉄道会社や旅行会社が概して人気があるようだ。その点で、私の鉄道会社員と旅行会社員としての経験は、大分参考になると考えられ、元部下だった桑原賢二助教に誘われたものだ。

 テーマは「現場から真実をつかめ!」としたが、あまり人気を呼ぶような、派手なテーマではないと思われたかも知れない。ただ、学生たちの期待を裏切らない講義は出来る自信はあったし、他の講師には絶対不可能な材料、コンテンツ、そして体験を持っていると確信していたので、珍しい写真を交え、臨場感について実体験を織り交ぜながら話し続けた。特に、臨場感を覚れば、危機意識も身についてくるし、危険予知も出来ると話した。その1例として、私自身がカイバル峠を訪れ、そこで銃砲店が流行っている状況を目の当たりにして、反米テロ、とりわけニユーヨーク同時多発テロを予知したことを述べた時には、目を光らせて見つめてくれた。これも臨場感のある話の例だが、赤裸々な実体験が若者には興味があると痛感した。若い学生を相手に自分の破天荒な経験を話すことが出来るのは、実に楽しい。

 学生たちを見ていると結構楽しんで聞いているように見受けられたので、時折り脱線しながらもある程度まとめられたと思っている。

 ここの学生が礼儀正しいのには感心した。最近の若い人はあまりエチケットというか、常識も備えていない人が多いが、顔を会わせると目礼してくれたり、ひとりひとりきちんと挨拶をしてくれる。ごく当たり前のことだが、中々出来ないのが当世の若者である。その点でも楽しく有意義な1日だった。

2009年9月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com