昨夕ベオグラードから一時帰国中の山崎洋さんへ電話して、「古事記」セルビア語訳本が翻訳特別賞を受賞したことにお祝いの気持ちを伝えた。来月10日に離日されるので、その間に会うことにしているが、彼も予定が詰まっていて会えるのは、1日と3日しかない。国際ペン大会に参加中の小中陽太郎さんと国際ペンの理事でもある堀武昭さんを交えて一杯やろうと考えているが、お2人ともリンツから帰っておられるのかどうか分からない。とりあえず小中さんにメールを送信した。堀さんにも電話したところ、夫人の話では来月27日に帰国するということだった。国際ペンを終えてから、フランスや他の国を回るそうだ。それにしても随分長い出張だなあとほとほと感心する。
山崎さんの一時帰国については、31日に「尾崎・ゾルゲ処刑65周年記念講演会」を主催する日露歴史研究センター事務局の川田博史氏へも連絡を取ったところ、知らなかったという。31日は山崎さんに別用があるので、出席することは難しいと伝えておいた。川田氏に依れば、来月7日に多摩墓地で尾崎・ゾルゲの墓前祭を行うそうだ。山崎さんの都合はともかく、これは彼に伝えようと思っている。
ところで、今までわが家から富士山が見えるとは考えてもいなかったが、妻が自分の部屋を開けて窓の外を見たら、あの天下の富士山が見えたと慌てて飛んできた。これまで邪魔していた大きな倉庫をいつの間にか取り壊したらしく、わが家から富士山まで一直線に見える。今日は台風一過で空は真っ青、塵ひとつない見通しの良さに、冠雪の富士山がくっきりと浮かび上がっていた。正に感激ものである。これでこれからは贅沢にも毎日富士山を眺めることが出来る。願わくば、今後も富士山の方向に大きな遮蔽物が建築されないよう祈るばかりである。
さて、知研が請け負っている行政や企業、事業体の「図解」講習について、新たな依頼を受けたとの話があり、八木会長、久恒理事長、秋田県の講師を務めている中村茂昭さんに私が加わって、新宿で最初の打ち合わせをした。私が過去10年以上に亘って担当していた福島県が研修を中止し、昨年初めて担当した岩手県広域連合からご下命がなく、予算が削られたので中止したのではないかと失望していた矢先に新しい話が持ち込まれ、新たな企画をスタートさせることになった。
久恒理事長のお顔でいただいた仕事だが、うまくいけば来年以降も受注出来そうだ。今までの講習と違いシリーズ形式で毎日2時間6日間のセットで3回分である。初日は理事長が、2日目は八木会長が、3、4日目と5、6日目を中村さんと私が受け持つことで凡そフォーメーションは固まった。現時点では、4月にアスキー・メディアワークス社から発行された久恒理事長著「図解の極意」を主材料にして教材を考える。講義の内容と講義方法については、近日再び集まって検討することにした。
こうなると1月から3月まで毎月研修を行うことになり、新年になったら忙しくなりそうだ。