899.2009年10月29日(木) 腰が定まらない各大臣の発言

 ここ数日戦乱の地、アフガニスタンとパキスタンの治安が一層悪化して多数の死者が出ている。アフガンでは米軍兵士の戦死者数が過去最悪となり、パキスタン西北部でもテロリストの攻撃を受けて政府の建物が爆破され、ペシャワールでは昨日90人が死亡している。この政情不安の中で、クリントン国務長官がパキスタンを電撃訪問した。対アフガンにせよ、対パキスタンにしろ、アメリカとしては難しい舵取りを迫られている。

 そんなイライラ感が、とばっちりとなったのか、アメリカ政府首脳は日本に対して不信を募らせている。民主党がインド洋の海自艦の補給中止を公表したことについて不満を表明している。沖縄の米軍普天間基地移設問題でアメリカが呑めない代替案を模索していることについても、否定的なニュアンスの言葉を漏らしている。それより何より民主党がはっきり日本の立場と考えをアメリカに伝えないことが一番悪い。何を考えているのか。早く決めなければならないことをのらりくらりして結論を先延ばししているから、不安感を与え、妙な勘ぐりをされるのだ。子どもじみている。さらに関係閣僚の言うことが、人によってぶれて二転三転している。これではアメリカとしては誰に対して自分たちの考えを伝えたら良いのか分からない。そのせいであろうか、オバマ大統領が来日する前に日米間で意見調整をするべく、岡田外相が渡米する話が持ち上がっているが、アメリカは受け入れに消極的である。

 国会論戦でも大臣のばらばらの発言が鳩山首相への質問になっている。首相曰く「最後は私が決める」。まるで中高の生徒集会と変わらない。

2009年10月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com