913.2009年11月12日(木) 世界遺産を2箇所見学

 7時半にウェイクアップ・コールで起こされた。やはり短い時間だったが、一気に眠ってしまった。まだ若干疲労感はあるが、朝食を摂って9時の出発を待つ。ほどなくクマールさんが出迎えに来られた。昨日別のホテルに泊まった2名の女性もすでに同乗していた。彼女らは宇都宮から参加したと言っていた。ひとりは日本へ帰化したが、中国人だった。道理で機内でスチュワーデスと流暢な中国語を話していると感じていた。

 40歳で独身のクマールさんには拙著を2冊差し上げ喜んでもらったが、果たして読めるかなぁと笑っていた。名門デリー大学で日本語を専攻したと言っていたので、相当達者な日本語を話す。酒もタバコもやらないと言っていたが、宇都宮からの元中国人が日本名だったので、分からず当初は中国人批判を繰り返していた。嫌いなのは中国人と政治家だと言い、政治家に対しても税金泥棒と厳しい。話しすぎるくらい熱心にガイドを務めてくれる。

 インドは今世界が注目するBRICsの一国であるが、人口が多いだけに国力をひとつの方向に向かわせれば大きな力を発揮するだろうが、貧富の差が激しく、民族・宗教等の対立、などが相変わらず解決されていない。

 さて、最初に世界遺産クトウブ・ミナールはデリー郊外にある。高さが72mもあり、奴隷王朝のスルタンがヒンドゥ教徒に対する勝利を記念した建てたものだそうだ。外に出た時、可愛らしい小学生のグループと一緒に写真を撮って愉快なひとときもあった。

 2つ目の世界遺産はフマユーン廟でムガール帝国2代目の皇帝のために妃が立てたものと言われている。1階の内部にお棺が安置されている。これらの観光地を取り巻く環境は、緑が多く、いたる所地下鉄工事などで道路を掘り起こしているが、その自然がせめてもの慰めである。インド門は遠くから眺めて昼食後、ジャイプールへ向かった。

 ジャイプールまで約250㎞で、一般道から高速道路へ入ったが、所々混んでいて結局7時間ほどかかってしまった。車のスピードも速く、少々怖いくらいである。道路走行のルールが大分乱れていて、接触寸前ということもあったし、途中で事故も見た。運転手もマナーがあまり良くなく、側線とは言え、逆走してくる車もかなりあった。外灯がないので、日が暮れてからカーブの走行などは減速しないので危険だと感じた。珍しく道路際を2人ずれの男が歩いていたが、ひとりは素っ裸、つまりストリーキングだった。こんなところでストリーキングを見るなんて思いも寄らなかった。

 特に、気づいたのは市内で若いカップルが手に手を取って、歩いている光景をまったく見なかったことである。宗教のせいだろうか、クマールさんも自信も持ってあまりいませんと言っていた。もうひとつは、州境で通行税を払うということだった。

 まだ表面的な印象だが今日の様子では、36年前にボンベイで受けた印象とは大分異なる。

2009年11月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com