914.2009年11月13日(金) ジャイプールの観光は盛り沢山

 夜は寒いので冷房を切って、ベッドに入ったが夜中にあまりの寒さに目が覚め、ジャンパーとズボンを着て再び眠りに就いた。今日は朝から霧雨状態で外は寒そうで少々気が重い。8時30分の出発に合わせてクマールさんがピックアップに来られた。宿泊したラマダ・ホテル玄関で立派なあごひげをくわえたドアーマンの顔にはびっくり。聞いてみるとギネスブックで、世界一長いあごひげの人物と紹介されたと言い、あごひげの新聞も見せてくれた。ホテルも中々感じが良くて、流石高級ホテルらしい雰囲気である。

 このジャイプールには世界遺産はないものと理解していたが、最初に訪れたアンベール城が世界遺産だとクマールさんは言う。確かに後背の山の稜線上に「万里の長城」を配して、丘の上に赤い色彩の塀は、光景としても充分価値があるし、内部のいくつかの建物と歴史は世界遺産に登録されてしかるべきである。城へのアプローチが、象に乗るというもので、これは人気があって乗り場へ行ったら小雨の中を延々長蛇の列だった。象にはバンコックでも乗ったことはあるが、狭いグランドを一周するような子供騙しではなく時間的にも15分ぐらい掛けて、坂道をゆっくり揺られながらアンベール城内までサルタンの王侯気分を味わう。聞けば、この象に乗ることが観光客の人気を集め、象の酷使につながるとして、今では朝8時から11時までしか利用できず、1頭の象は1日5往復しか出来ないように取り決められ、象のストレス解消に努めているという。まあ、いろいろあるなと思う。

 その後、「街の宮殿」を見学して、写真では何度も見たことのあるピンク色の「風の宮殿」前で写真を撮って、アグラまで210㎞を飛ばしに飛ばす。とにかくドライバーは運転技術が上手いが、載っている者としてはちょっと怖い。夕方近くなってアグラ市内へ入ってきたが、入口で車とオートバイと自転車、それに歩行者が信号のない交差点で動きがとれない状態になった。われわれの車は10㎝ごとに動くような有様で、地元民のラッシュ時間にも重なったのかも知れないが、市内中心部に入るまで続き、その混雑ぶりは、よほどの対策を打たないと最早手に負えないのではないかと感じたくらいである。

 明日は今回の旅行で最も楽しみにしているタージ・マハールを見学することになっているが、クマールさんからの提案により、新しくできた劇場でタージ・マハール完成の史実を芝居で上演しているという耳寄りな話に乗ることにした。オプショナル・ツアーである。

 6時半開演の3分前に何とか劇場に到着して、ヘッドフォーンで日本語による台詞と説明を聞きながら、オペラ的ミュージカルを観劇することになった。完成して間もない立派な劇場で、仕掛けも良くストーリーも明日のタージ・マハール見学の露払い的役割でグッドタイミングだった。1時間半のミュージカルだったが、充分楽しむことができた。

 今夜宿泊予定は‘JAYPEE PALACE HOTEL’という5つ星ホテルで、確かに素晴らしいファシリティのホテルだ。2人の女性客の滞在ホテルへ先に寄ったが、数段格が違うという感じだった。彼女らのホテルはダウンタウンの喧騒な場所にあり、小さなホテルだった。やはり落ち着いて滞在するには、グレードアップして良かったと感じた。今日もかなり見所の多い行程だった。明日は最終日になるが、タージ・マハールはもちろんであるが、アグラ城も楽しみにしている。

2009年11月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com