男子プロゴルフ界にえらい選手が出てきたものだ。昨日石川遼選手が今年度男子の最年少賞金獲得王に決まった。プロ入り2年目の、僅か18歳の高校3年生である。今年はトーナメントに4勝して、獲得した賞金が1億8千余万円というから、そんじょそこらの高校生とはわけが違う。
それにしてもこれまでの最年少賞金王は、プロ野球出身のあのジャンボ尾崎選手で、その当時26歳というから大きく年齢の壁を破ったことになり、その素質はずば抜けている。外国でもこれまでに一番若かった賞金王は、アメリカ男子ツアーのタイガー・ウッズの21歳、ヨーロッパ男子ツアーのセベ・バレステロスの19歳だという。私自身ゴルフはやらないので、ゴルフについては詳しくは分からないが、たかが高校生がこんなにも簡単にトップ・プレイヤーになれるものかと驚くばかりである。感心するのは、石川選手の応対にそつがなく、話の内容もしっかり考えて話していることで、普通の高校生のそれとは大いに違う。しかも生意気そうな印象がまったくなく、控え目な感じでこれでは人気が出ない方がおかしいくらいだ。
さて、今日になって急に普天間基地移設問題が慌しくなってきた。これまで岡田外相、北沢防衛相が個別にばらばらのことを言っていた。しかし、日米間で問題が起きないように努めていたが、アメリカがそろそろ堪忍袋の緒が切れて、このまま日米合意を無視するようなら信頼が損なわれるとアメリカの要人が話し出した。今の鳩山首相のスタンスを見ているとアメリカよりも、むしろ連立政権を支えている社民党と国民新党への配慮が度を過ごしている。福島瑞穂・社民党党首のごときは、この普天間移設は海外か県外でなければ重大な決意をするとまるで脅しをかける発言である。一方、補正予算では亀井静香・国民新党代表の筋の通らない強引な発言に、民主党は振り回されている。大体補正予算を2兆千億円以内に抑えようと考えている民主党幹部の神経を逆撫でする「8兆円で景気刺激策を」には、民主党の弱さが表れていると思う。なぜ断固として、民主党独自の考えを主張するなり、反論をしないのか、不思議でならない。こうしている間に、普天間施設問題では、アメリカ政府はおろか、国内でも沖縄県仲井真知事や、沖縄県民に不信感を募らせ、益々こじれさせている。補正予算問題では、連立政党間で綱の引っ張りあいをやっている。結果的に総選挙直後には、民主党の支持率が75%にも達していたのだ、最近では60%を割った。このままの状態では、人気は下る一方である。
それにしても鳩山首相の何と優柔不断なことか。これがわが国の総理大臣かと少々心配になってきた。