3367.2016年8月1日(月) 小池百合子新都知事、圧勝の原因

 昨日行われた東京都知事選開票の結果、小池氏が圧勝したと受け取られるほど他の対立候補2人との間にかなりの差がついた。本当にびっくりポンである。因みに小池氏が291万票、増田氏179万票、当初は本命視されたジャーナリスト鳥越俊太郎氏は、134万票で小池氏の半分も獲得できなかった。敗軍の将多くを語らずの諺通り、敗因を増田氏は力不足、鳥越氏は準備不足を挙げていた。

 私が感心したのは、高校時代の友人が諸々のメディア情報に加えてSNSから分析して自分なりの予測を行い、当初から鳥越氏の苦戦を予想して、最終的に上位5人の彼独自の票読みをして当たり外れはあるが、かなり納得できる獲得票を予想したことである。その友人は、下記のように予想した。

 

 1位 小池百合子  (予想250万票 → 結果291万票)

 2位 増田 寛也   (予想120万票 → 結果179万票)

 3位 鳥越俊太郎  (予想40万票  → 結果134万票)

 4位 上 杉  隆  (予想60万票   → 結果18万票)

 5位 桜 井  誠  (予想50万票   → 結果11万票)

 

 獲得票は別にしてかなり有権者の気持ちを掴んでいるなぁと感じた。これから事前にこのような情報収集力とSNSに基づく戦略展開を行うなら、選挙の戦い方も大分変って有権者の気持ちを捉えた選挙選になるのではないかと感じた。それにしても都民ではない友人の都知事選、或いは他の選挙にかける研究心と情報の分析には敬服している。

 これから自民党内では敗戦の責任問題から内部抗争が起きる心配もあるが、楽勝との油断がしっぺ返しを食ってどう責任の取り方をするのだろうか。これから小池都政になるのだが、小池氏が勝利を収めた要因は、既成政党の陰湿な嫌がらせや闇の政治に対して反旗を翻したその正義感と、無正統派を中心とする孤立無援の小池氏に対する同情票だと言われている。

 これから小池氏は、当選したらまず都議会解散だと言っていたが、魑魅魍魎の都議会を思う通り動かすことができるだろうか。

 それにしても予想されていたこととは言え、投票率が59.7%と、前回の46.1%に比べて13.6%も伸びたのは喜ばしいことである。あと10%積み上げられれば理想的だったと思う。これにはお粗末知事舛添要一の金権汚職を追放しようとの、金にクリーンさを持ち込んだ3人のデッドヒートが期待されたことも大きいと思う。

 これからは堅実に都民に目を向けた真面目な都政を小池新都知事に要望したい。同時に都議会を牛耳っていると言われる議会のドン・自民党都議会幹事長内田茂氏の我儘を許さないよう抑え込んで欲しいものである。

 今日は毎年恒例の人間ドック検診日である。朝早く信濃町の慶応病院予防医療センターへ出かけた。今年で5回目である。7月に憩室炎を患ったことを担当医師に事細かに説明した。ここでは詳細な診断表を作成してくれるが、それをかかりつけの整形外科と内科にもお見せする予定である。今日特に気にしていたのは、CRP数値だった。特に憩室炎と診断される原因となったのはCRPが12.87と急上昇したことだったが、幸い徐々に下降して今日は0.48にまで下がっていた。まだ、目標数値(0.3以下)は若干高いがいずれ安定的数値に下がるだろう。また気になっていた眼科、特に白内障の心配はないようなのでホッとした。若干気がかりなのは、聴力がやはりまた少し減退していたことである。他には特別心配する必要もないようで取り敢えず一安心である。やはり1年に1回でも自分自身のために健康状態を管理しておくことは年齢を考えても大切なことだと思う。

 さて、昨日元横綱千代の富士がすい臓がんのため61歳で亡くなられた。小さな大横綱と呼ばれ、その強さと存在感は抜群だった。相撲界唯一の国民栄誉賞受賞者だった。昨年九州場所中に亡くなった同じ横綱北の湖に続いて、またも大横綱が時を置かずにこの世を去ったことになる。

 また5日前には世界的ピアニスト中村紘子さんが大腸がんのため72歳で彼岸へ旅立たれた。以前飯田ゼミの遠藤靖子さんから、中村さんは慶応中等部で同級生だったと聞いたことがある。私よりまだ若い存在感がある不世出の人物がいなくなるのは、寂しく悲しいことである。

2016年8月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com