ついに今年も大晦日を迎えることになった。大晦日と言えば、樋口一葉の作品「大つごもり」が有名であるが、高校入学前に渋谷で従姉夫妻に誘われて一葉のオムニバス映画を見たことがある。あれは随分印象に残っている。
ありきたりだが、1年の過ぎ去るのが年年歳歳早まっている。来年は寅年の年男となり、72歳である。母が割合早く亡くなったが、やはり羊年の72歳だった。とりあえず72歳をクリアして、次の目標は父の93歳である。しかし、その年齢まで生きられるだろうか。多分10年以内にお迎えが来るような予感がする。来世には格別な個人的な望みを持っていて、私の「自己紹介図」の一番下欄に「夢」という項目があるが、そこに「安楽死」「アメリカで教育を受けたい」「考古学者になりたい」と書いている。生まれ変わったら考古学者になりたい。実現出来るかどうか、秘かな願望である。
思い返せば、今年は鳩山政権誕生という画期的な政治変革があった。3月には野球のWBC で日本が2連覇を飾った。個人的には、「停年オヤジの海外武者修行」の出版記念会を開いたり、偶然ではあるが、代々木で皆既日食を観る機会に恵まれたり、11月にはインドを36年ぶりに訪れ、世界遺産訪問を150箇所に増やしたり、12月には懸案の知研プロジェクトで「知の現場」を世に送りだすことができた。身体も取り立てて悪くなったりしていない。
大晦日と言えば、ここ数日NHK「紅白歌合戦」の前宣伝で大騒ぎである。ここまでやるかというほど新手で冴えないCMを放映している。かつてこんな低次元なことはあまり記憶にない。出場歌手が歌う曲目だって昔に比べてがなり立てるような騒がしい曲目が増え、私の年齢層にとっては少々つまらなくなった。年々視聴率が下がり、ついには興味本位としか思えない、奇異を衒ったようなゲスト、スーザン・ボイルさんをわざわざイギリスから招くようなことまでやっている。私はかなり前からこの番組にそれほど興味がない。NHKも何とか紅白の体制維持を図ってあの手この手を考えている。1年に1回のお祭と考えれば、あまり目くじらを立てることもないが、どうも陳腐な発想がいただけない。
それはそれとして、午前中からどうも体調が優れない。明日は恒例の高校ラグビー部の定期総会があるが出席できるかどうか分からない。会計の和田さんにひょっとすると出席出来ないかも知れないと連絡した。毎年必ず出席していたので、当然みんなは私が出席すると思っているかも知れないが、今晩の体調次第である。熱は38.6℃で血圧を計ったら上が174で、脈拍も109と俄然高くなっている。早めに床について睡眠を取ろうと思い、20:30前にこのブログを書き込んで就寝した。ちょっと身体がだるい。
1年の最後になってこの健康状態はどうしてだろう。原因がよく分からない。
おやすみなさい。