1014.2010年2月21日(日) 今朝の産経新聞に注目!

 今朝の産経新聞に「知の現場」の書評が掲載されていると連絡をもらったので、近くのコンビニで産経朝刊を買い求めた。18日の河北新報と同じようにカラー写真の表紙と好意的な書評が載っている。これだけ宣伝してもらえれば、これからも販売は伸びるのではないかと期待出来る。その書評をスキャンしてメル友に送信したところ、早速小中陽太郎さんからメールをいただき喜んでいただいた。

 さて、久しぶりに手にした産経朝刊フロント・ページに右寄りの産経らしからぬ大きな記事が二つも載っている。

 ひとつは、4月から実施予定の民主党マニフェストの目玉「子育て・教育」の中に盛り込んだ、高校生授業料無償化に関して、朝鮮学校生徒を対象から除外するよう中井洽・拉致問題担当相が川端達夫文科相に要請した問題である。日本人拉致問題で進展が見られず、北朝鮮に対して強い姿勢を示すために申し出たものである。現段階では高校と同等とみなされる各種学校の生徒には、私立高校生と同様に支給すると先月の閣議で決定されている。朝鮮学校は各種学校の認可を受けているので、当然支給対象となる。文科省内でも「北朝鮮への制裁強化と子どもの教育問題は分けて考えるべき」との慎重な意見が強いらしい。それは当然そうだと思う。確かに北朝鮮政府のやり方は陰湿であくどいと思うが、文科省が日本の学校と同じように各種学校として認めている以上、教育的見地からも差別すべきではないと思う。産経はどちらとも意見は述べていないが、取りようによっては中井大臣の要請はおかしいと言っているように思える。今まで右翼的色彩が強かった産経にしては「あれ?」という感じである。

 もうひとつは、中国共産党の独裁体制を批判して収監され、刑期を終えて出獄後も体制批判を止めず、2年前に民主主義体制への移行を訴えた「08憲章」の起草に関わったとして逮捕された劉暁波氏に対して、11年の刑が確定したニュースである。

 54歳の劉氏にとっては、敢えて厳しい戦いに臨むわけである。劉氏への有罪判決は、中国政府が憲法で規定している「言論の自由」や「市民的及び政治的権利に関する国際規約」に反しているとの批判が湧き起こっている。劉氏は政府に挑戦して、中国の不条理を世界へ訴えようとしている。今後劉氏へ対する国際的な支援運動が巻き起こってくることを期待したいと思う。

 それにしてもこれらの問題を産経が大きく取り上げるとは意外な気がする。

 注目していきたいと思う。

2010年2月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com