今日から弥生3月である。わが家の庭でも梅の花が咲き、メジロが餌を啄ばみにやってくる。何となく日本的風情がある。
遠い外国のカナダでは冬季オリンピック祭典が閉会式を迎え、その遥か南ではチリ大地震が発生している。チリでは地震による死者が700人を超え、被災者は200万人とも言われる。オリンピックの華やかな陰で、悲惨な状況に立ち向かわねばならない人は多い。チリでは送電系統がやられて、電気を頼りにすることが出来ず、住民は真っ暗闇の中で水と食料の確保に懸命のようである。
日本政府も早速救援隊を派遣することを決めた。ハイチの時は初動の動きが鈍かったので、その辺りを意識したのだろう。
さて、興味深い話題が3つある。ひとつは統計である。日経夕刊によれば、EU域内で1人当たり国内総生産(GDP)が最も高い地域はロンドンだそうである。金融街シチーがあるせいだろうが、第2位のルクセンブルグ、第3位のブリュッセルも金融機関や国際機関が多い。ロンドンの1人当たり平均GDPは約1,000万円だそうだから、世界でも屈指の金持ち地域だと思う。他人の懐具合を詮索するのはあまり趣味が良くないが、外国報道人もそういう意味では覗き趣味と言えるかも知れない。
2つ目は物騒なニュースである。かねてよりお互いに強硬な非難合戦を戦わせていたイスラエルとイランが緊張状態になってきた。そもそもイスラエルの存在自体を否定するハマスを支持するアフマディネジャド・イラン大統領が、テヘランで開催中の会議に参加したパレスチナ解放人民戦線代表者を前に、徹底的にイスラエルを非難した。以前からパレスチナのハマスなどはイランから支援を受けていると言われる。一方、ぞっとする話だがイスラエルは、イランに隙あらば先制攻撃も辞さないことをかなり前から計画している。変なことにならなければいいが・・・。
3つ目は、ちょっとユーモラスだが、アメリカのオバマ大統領がまだ禁煙出来ないようだ。立候補した時約束した「禁煙の誓い」をまだ実行出来ず、ホワイトハウスは原則的に禁煙のため就任後は吸わないと公言した約束も、まだ守れず四苦八苦しているらしい。まだ可愛い公約だが、われわれタバコを吸わない人間から見れば、どうしてタバコなぞを止められないのか不思議なくらいだ。タバコを止められないような人がノーベル平和賞をいただけるのだから、ノーベル賞受賞者の意思も大したことはないなぁ。