1049.2010年3月28日(日) 皇居の見事な桜とお粗末な鳩山内閣

 「江戸城再建を目指す会」の鈴木武朗さんから皇居内の観桜会参加のお招きをいただいた。ちょっと寒い陽気だったが、田安門周辺はお花見の人たちでごった返して、集合場所で中々鈴木さんと会えず、携帯で場所を確認してやっと会うことが出来た。ほかにも鈴木さんのお誘いに応えて30人ほどの人たちが集まった。数年前の別グループの観桜会では、出入りはともに大手門だったが、今日は田安門から北の丸公園を抜けて大手門までガイドの土屋献一郎さんの説明を聞きながら歩いた。桜も所によっては満開だったが、ほぼ7分咲きといったら良いだろうか。北の丸公園から東御苑の天守台辺りへ出てくると、かなり大勢の観光客に会う。外国人観光客もかなり多い。花曇りだったが、まずまずのお花見だったと思う。やはり皇居を熟知しているガイドさんの説明を聴きながら歩いていると、知らなかったこともよく分かり、興味も募ってくる。参加された皆さんも、かなり博識の人が多くて楽しいお花見となった。終着駅は「楠公レストラン」でバイキングを楽しみながら、何人かの方がトークをされた。私は初めての参加者ということから、最初にご指名をいただき、いくつか旅行の自慢話をした。

 映画監督の横堀幸司さんという方が、愉快なスピーチをされたが、明日NHK総合TVの「こころの遺伝子『自分の好きなように三国連太郎』」に出演されると仰っていた。楽しいお話をされる方で、ここだけの話というのを大きな声で堂々としゃべっておられた。小中陽太郎さんをよくご存知とも仰っていた。

 さて、郵政改革について独り相撲の目立つ亀井静香・郵政改革金融担当大臣の言動について、今朝の時事番組で学者、政治評論家、ジャーナリストらからかなり辛らつな意見が出された。改革内容を云々する以前の問題として、1大臣が閣議の了解を得ないで一方的にマス・メディアでその内容をぺらぺら話したことについて、閣僚から大分疑問の声が出ている。ところが、そのことについて、鳩山首相は承知していないというばかりで、亀井大臣に発言の撤回を求めようとはしない。加えて他の大臣も不満を漏らしながらも、聴いていないというだけで、発言自体を止めさせようとか、改革案を撤回させるような声は出てこない。これでは内閣は機能していないことになるのではないだろうか。このままだと亀井大臣ひとりが持論を主張し、首相が聞いていないことが法律として通ってしまうことになる。同じようなことをやれば、鳩山内閣というのは、大臣が1人ひとりバラバラに勝手なことをやることになり、勝手に法律を作るようなことになる。もうこれでは内閣は空中分解せざるを得ないのではないか。

 そもそも小泉内閣が総選挙で郵政民営化を実行すると国民に訴え、圧倒的な勝利を収めた。その結果は重いと思う。異論のあるのは結構だが、改革の内容を国民に説明しないままで、国民の圧倒的な支持を得た郵政民営化の内容を一方的に時計の針を元へ戻すようなことをやっても良いものだろうか。この行為は明らかに民主主義に反している。国民に内容を説明して、国民の審判を受けて支持されたなら、改革を実行することは納得できるが、今の亀井大臣の考えている通りに進めるとするなら、明らかに一種の欺瞞であり、国民を騙すことになりはしないか。

 考えてみると政府・民主党は、国家、国民のことなんかまったく念頭にないようだ。こうなったら来る参議院議員選挙で民主党議員が当選しないようなことを考えないといけないかも知れない。尤も民主党に代わる気の利いた政党があればの話だが。

 前回の総選挙結果では政治の流れが変わり、旧態依然の政治体質も変わるものと期待したが、その見方は甘かった。政治家の中身がほとんど変わっていない現状を考えるなら、政治自体に期待することは失望だけを招くことになることをこの期に及んで思い知らされたということだ。

2010年3月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com