3251.2016年4月7日(木) 自分を傷つける世界的著名人と若きスポーツ選手

 先月5日に急逝された元同僚の隅野成一さんを偲んで、故人と気脈を通じていた都庁出身の斎藤富造さんと、訃報をいち早く知らせてくれた八木卯さんとともに新宿で食事をして、ユニークな故人らしい懐かしい話をしては故人を想い、献杯をしてご冥福をお祈りした。

 元気いっぱいで明るかった隅野さんが78歳になって間もなく突然亡くなられたのは、同年代の八木さんや私にとって大きなショックである。われわれ3人より若干年配の斎藤さんからいろいろ伺ってみると死因の大腸がんは以前から判っていて治療を続けていたという。だが、われわれにはその様子をまったく見せなかった。その他にも前立腺がんも併発していたらしい。隅野さんを知る友人らは、ほとんど生前そんな病状は聞いていなかったが、周囲に知らせなかったのも隅野さんらしい生き方だったのかも知れない。斎藤さんと別れてから八木さんと喫茶店で話し合いながら、鉄道会社から旅行会社として分離独立した当時の中心人物は、八木さんと私の2人だけになってしまったと、感慨深く寂しく感じた。そして、お互いに健康にはくれぐれも気をつけようと確認し合ったところである。

さて、いま海外で大きな話題となっているのが、最近暴露された、俗に「パナマ文書」と呼ばれる秘密文書である。各国首脳や著名人のタックスヘーブン(租税回避地)における脱税及び資金洗浄の疑いが出てきたのである。国家のトップが底辺で苦しむ国民を顧みず、自ら無法行為に及んでいたとあっては、批判を浴びるのは当然である。今のところ日米の大物著名人の名は挙がっていないが、キャメロン英首相、プーチン・ロシア大統領、習近平・中国国家主席、グンロイグソン・アイスランド首相、ポロシェンコ・ウクライナ首相、アサド・シリア大統領ら大物が疑いを持たれている。実際の投資者は縁故者で、いくら本人が直接投資に関わらなかったにせよ不信感は募る一方である。欲の皮が突っ張ったからであろう。すでにアイスランド首相は辞意を表明している。中でも中国政府は事態の進捗にことのほか神経質になり、一切コメントしないと述べたことで却って習主席のグレイ色を匂わせているかも知れない。

他方、国内ではまたスキャンダラスなスポーツ選手の賭博事件が明らかになった。バドミントンで今年のリオ・オリンピックでメダルを期待される世界2位の桃田賢斗選手が、もう1人の選手と違法なカジノで賭けていたことが判明し、日本バドミントン協会は桃田選手をリオ大会に出場させないことを決定した。

先日巨人軍の選手が野球賭博に関わっていたとして球界を去ったばかりである。21歳の桃田選手が、どうして自らの将来を投げ出すような愚かなことをやってしまったのか。毛髪や、時計、指輪、ネックレス等々、身の回りにどうもチャラチャラしたものが見える。若いだけに周囲が気をつけてやることが出来なかったものだろうか。成長株の若者がこのようなつまらないことで前途を棒に振るのはあまりにも寂しい。回りの大人たちにも責任があるのではないだろうか。

2016年4月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com