3252.2016年4月8日(金) 北島選手の潔い引退と金に塗れる人たち

 日本の誇りでもある水泳競技のレジェンド、男子平泳ぎの北島康介選手が今日最終レース後に現役引退を発表した。水泳選手としては33歳で限界だったと思うが、今日最後の200mで5位となりリオ・オリンピックへの出場権を獲得出来なかった。悔しいだろうが、精いっぱいやったので思い残すことはないだろう。

北島選手は2000年のシドニー大会で4位入賞して以来、2004年アテネ、2008年北京の両大会で100m、200mの2種目で金メダルを獲得する偉業を成し遂げた。爾来トップ・スィマーとして日本水泳界を引っ張ってきた。前回のロンドン大会でも、リレー泳者として銅メダル獲得に貢献した。今度も全力を尽くしたが、力の限界を悟ったのだろう。潔い引退で清々しく思う。長い間本当にご苦労さまでした。

 それに引き換え、バドミントン選手の裏カジノ賭博事件は誠に残念である。25歳の田児賢一、21歳の桃田賢斗両選手が記者会見で賭博をやったと後悔と反省の弁を述べた。若いのに多額の報酬を得て、つい自分を見失ったのだろう。今日のエンタメ番組で有識者が言っていたが、周囲がどうして止められなかったのだろうかと首を傾げていた。この両選手もリオ・オリンピックへの出場は期待出来なくなった。

 どうも金が絡むと碌なことはない。それに賭博が絡むと一層良くない。

 国際社会でも、昨日本ブログに取り上げたタックス・ヘーブン(租税回避地)に投資したとして名指しで非難された、キャメロン英首相も投資ファンドから利益を得ていたという。日本のバドミントン選手と金に卑しい点では同根だと思う。アイスランドでは、夫妻で会社を保有しながら資産を報告していなかったとして、「パナマ文書」によって明らかにされたグンロイグソン首相が昨日辞任し、与党副党首のヨハンソン氏が首相の座に就いた。

 金は人を惑わし、狂わすとも言える。どうもすっきりした話ではない。今日4月8日はお釈迦さまの誕生日である。どこのメディアでもこのことは報じていないところを見ると、お釈迦さまのニュースは現代的ではないのだろう。こんなファジーな時代だからこそ謙虚にお釈迦さまにあやかるのも無駄とは言えない。終戦直後国民学校教科書に書かれていたお釈迦さまの誕生日について習ったが、戦後民主教育の下ではあまり必要性のない情報となってしまったようだ。これだから、金の亡者が消えては現れ、また消えては現れるのに違いない。

2016年4月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com