アイスランド火山噴火による飛行停止の影響も漸く落ち着いてきたようだ。すでに最初の飛行キャンセルから5日目である。何とか成田空港からも定期便が飛び出した。
それにしても世界的にこれだけ大きな問題になりながら、この問題の将来の危機対策について、どこの国からも解決策を論じようという前向きな意見が表れてこないことが不思議でならない。これは自然現象なので、今後も突然爆発したり噴火する可能性がある。日本だって火山列島上にあり、今回の噴火を対岸の火災視できない。日本の政治家もダラシナイが、他の国々の首脳も似たりよったりでどこかボケているような気がする。ましてや、18日に営まれたポーランドの故カチンスキ大統領の国葬出席を予定していながら、結局空港閉鎖で目的地へ行けず国葬に欠席した、オバマ米大統領、サルコジ仏大統領、メルケル独首相、チャールス英皇太子、サバテロ・スペイン首相、ハーパー・カナダ首相ら錚々たる大物が、みんな目的を果たせなかった。自分たちもことの重大さが分っているはずなのに、一歩も前へ進もうとしない。
目先のことだけに計算高いのか、哲学がないのか、どうも近頃の若手?政治家は、あまり信頼出来そうにない。一段落したら改めて将来的な課題として取り上げるだろうか。注目してみたい。
さて、また新党結成の動きが出てきた。一旦記者会見をしながら、「大山鳴動鼠一匹出ず」の狼中年・舛添要一氏が、また「やるぞやるぞ」の姿勢を示し出した。次の総理大臣として一番人気の舛添氏がこういう形で自壊自滅するのがもったいないような気もする。あるジャーナリストが証言していたが、今朝の東京新聞1面に自民党のある幹部が舛添要一氏に対して離党勧告したという記事が掲載されていたという。これで尻に火がついた舛添氏が浮き足立ったのかもしれない。
それにしても何とまあ次元の低い政治ゴッコをやっているのだろうか。
もうひとつ、今日の国会論戦で呆れた党首討論のやりとりがあった。谷垣自民党総裁の鳩山首相に対する質問で、「ワシントン・ポスト紙の核安全サミットの最大の敗北者と呼ばれているが、どう思うか」と尋ねられて、「確かに同紙の言う通り私は愚か者かもしれないが・・・」の発言には、呆れかえった。谷垣総裁も怒り心頭と言った。一国の総理大臣としてのプライドも矜持も観られない。これが国を代表する総理大臣の言うことか。実際「情けない」の一言である。結局政治家なんて誰でもなれて、誰でも無責任なことが言えるということなのか。