この6月から高速道路料金が変更になる。料金体系が複雑過ぎてすんなりとは理解出来ない。自民党政権末期に現在の軽・小型乗用車を上限1,000円に決めた。これに対して昨年の衆議院選挙で民主党は、マニフェストに高速道路無料化を謳い、国民に支持された。ところが民主党は来る6月から最高額上限を2,000円にするとの方針を打ち出した。無料どころか値上げである。理由は財源不足だそうだから、かなり好い加減なマニフェスト作成だと呆れていたところ、一昨日になり豪腕小沢一郎・民主党幹事長がマニフェストに反することは国民から受け入れられないので、再考するように鳩山首相に物申した。こうなると小沢に弱い鳩山としては、再検討を約束せざるを得ない。これでまた朝礼暮改的方針変更と思いきや、今度は管轄の国交省・前原誠司大臣が受け入れられないと反発し、鳩山首相に直訴して、条件つきながら再び値上げ案が実行されそうな雲行きである。こんな調子であっちへ行ったりこっちは戻ったり、一向にまともな方向へ進まない。
一連の流れを見ていると、ここにも鳩山首相のひ弱さと信念の欠如が垣間見られる。まったくリーダーシップが発揮出来ないのである。政府としてどうするのかとの強い方針や哲学がまったく見えない。民主党政権発足以来声高に主張していた「政策一元化」はどうなった? 豪腕小沢に言われるとすぐ腰が引ける。これではとても普天間基地移設問題なんか解決出来ないのではないかと不安に駆られる。
それにしても、当初マニフェストで国民に無料と約束したにも拘わらず、逆に値上げというのはどうもいただけない。前原大臣はメンツをつぶされたと思っているのかもしれないが、高速道路建設案がまかり通って、財源不足から高速道路料金値上げ案が出てきた時に、マニフェストとの整合性に当の大臣はもちろん、政府内で誰も何の疑問も感じなかったのだろうか。前原大臣はその辺りの自らの不明について後ろめたく思わないのだろうか。国民にとっては極めて大事なことだが、政治家の間ではどうでも良いような問題なのだろう。
オオカミ中年の舛添要一・前厚労相が今日ついに自民党に離党届を提出した。一旦改革クラブに入党して改革クラブを道づれに「新党改革」を立ち上げようとの魂胆である。舛添氏は改革クラブの政党助成金をそのまま引き継いで、自分は「舛添新党」党首に納まろうとの腹積もりである。舛添氏は自民党の参議院比例代表選挙で、自民党支持層により選出された議員である。谷垣総裁、大島幹事長が舛添氏は議員を辞職して自民党に議席を返すべきだと不満を述べていたがそれも一理ある。
改革クラブの代表者・渡辺秀央氏は舛添氏が改革クラブに入党したのだから、「舛添新党」ではないと言っているが、改革クラブの議員の間には舛添氏の行動に疑問を抱く人もいる。そういえば、渡辺代議士が自民党議員時代に海外視察旅行で渡航のお手伝いしたことがあるが、嫌味な人だったことをふっと思い出した。
昨日もこのブログに書き込んだが、益々政治家のオツムは劣化している。最早救いようがない。
さて、昨日の気温は都内で32℃程度だったが、今日は10℃と急激に冷え込んだ。まるで真冬の気候である。各地で積雪があった。このところ1日置きに暑くなったり、寒くなったり目まぐるしく変化している。このため野菜が値上がりして一般家庭の家計を苦しくしている。いつになったら春風駘蕩となるのだろうか。