1095.2010年5月13日(木) 駒沢大学公開講座始まる。

 今日から駒沢大学・マスコミ研究所の本年度公開講座が始まった。夏休みを挟んで12月中旬までのロングスパンだ。今年は木曜日2講座、水曜日1講座を受講する。水曜日の出版関係の講座は前後期で講師が交代するので、前期は受けずに後期の清田義昭講師の講義のみ受講することにした。

 今日の講座は、大泉克郎講師による「高度情報社会のメディア・リテラシー」と、室井敏男講師の「報道されないスポーツ界の光と影」である。大泉講師は、一昨年「現代メディアと報道論」を受け持った菱山郁朗講師が日本テレビ政治部長だった経歴と似ていて、同テレビ広報部長として活躍された。またその前は社会部の報道記者として現場で取材活動されていた。

 意外だったのは昨年と比べて両講座とも駒大生の受講者が多く、大泉講座では社会人を交えて全部で40人近い受講者の内30人近く学生がいた。学生にとってこの講座で単位は取得出来ないそうだが、それでも30人の学生が熱心に聴講するというのは、やはりマス・メディアを目指す学生が多いということだろう。

 偶々であるが、大泉講師はNTV「今日の出来事」などで真山勇一氏と一緒に仕事をしたことがあり、大分親しいと言っておられた。講師は夏の参院選で「みんなの党」から出馬する噂について、憲法に対する考えが「みんなの党」とは違うのではないかと真山氏と電話で話し合ったとも言っておられた。

 だが、この真山氏については偶々一昨日のブログにも書いたように、嘘つきで信用ならない。大泉講師は必ずしも早大の1年先輩でもある真山氏の性格や仕事ぶりを評価しているわけでもなさそうなので、次週の講義の際にでも真山氏について話をしてみようかと考えている。

 さて、沖縄普天間基地移設問題が暗礁に乗り上げてから、政府の本音が明らかになるにつれ、基地受け入れ反対を唱える沖縄と徳之島にも、いろいろ複雑な事情が浮かび上がりつつある。同じ徳之島内の3つの町でも、飛行場のある天城町と他の2町では対応の違いがあるようだ。受け入れ容認派の人たちの間でも、表立って賛成と言うわけにいかず、とりあえず声を出さないといけないという人たちがいるようだ。政府の話は一応聞いておこうという町長もいる。本音や思惑は、微妙に違うようだ。

 すでに政府は公表した移設案をベースにワシントンで事務担当者間の交渉を始めたらしい。そこへ今日になって鳩山首相は、5月末決着先送りについて言及した。アメリカへの約束も、県外移設という国民への約束も守れなかった。心配なのは、今後話が進むにつれて、同じ地区内で賛成派と反対派の住民同士が対立することである。

 今日の朝日夕刊「素粒子」欄に、「新釈政界用語集」として「トラストミー」は「できません」「ごめんなさい」の意に変化、また「県外」は「大気圏外を指す。転じてどこでもいい」としてあった。これを皮肉と言わずして何と言う。

 朝刊各紙には大きな扱いでひとりの財界人の訃報が載っていた。住友不動産の中興の祖として33年間に亘って代表権を持ち、98歳まで取締役として君臨した安藤太郎氏が、百歳の天寿を全うして亡くなられたのである。そう言えば、古い話だが日本航空社内で「サクセッサー」と陰口を言われながらも、大きな顔をして営業を担当していた安藤氏の尖った子息には、仕事上随分手古摺らされたなぁと思うと感慨一入である。

2010年5月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com