3172.2016年1月19日(火) 訪日外国人、過去最高の1973万人に

 先日朝日紙上で厚生年金に加入すべき従業員が、勤め先の加入逃れのために本来厚生年金の対象であるべき筈が国民年金に入っているケースが多いと指摘していたが、今朝の読売は一面トップと他頁でこの問題を大きく取り上げている。

 厚生年金は加入者が約3千6百万人であるのに対して、国民年金のそれは1千7百万人でほぼ半分である。基本的に異なるのは、前者が保険料を会社と従業員が折半して支払うのに対して、後者では月額1万5千円の保険料を従業員が全額払っていることから会社がその負担を逃れている。結果的に受給資格に達した時、受け取る年金に大きな差額が出ることである。厚生年金受給者が平均月額で14万7千円を受給するのに対して国民保険では5万4千円の受給額にしか過ぎないことである。

 これが結果的に今年度の補正予算で組み込まれ、今日も国会で疑問を呈せられていた所得の低い高齢者に対する一律3万円の支給にも繋がっているのではないだろうか。

 この年金問題については、厚労省と日本年金機構も刑事告発の手段を検討するとした。いつの時代にもずる賢いことを企む連中はいるものだ。それにしても支払っている若い時にはあまり関心を持たないと思うが、年金生活をするようになってから、受給額に月額10万円もの差が生じることを知ってからでは遅い。やり切れない思いに捉われるのではないだろうか。

 さて、景気の好い話として昨今話題になっているのが、訪日外国人旅行客の増加であるが、今日日本政府観光局は昨年の訪日外国人数が1973万人に達したと発表した。過去最高である。かつて数百万人程度に達すれば、御の字と儚い希望があったが、今では日本の外貨獲得の大きな要因となっている。彼らの日本旅行中の消費額は3.4兆円で、対前年比7割増というから度肝を抜かれるような巨額である。その内1/4の500万人が中国からの旅行者で、次いで韓国から400万人、台湾から370万人とアジアからの旅行者が約8割で圧倒的に多い。

 それにしても観光産業へ向けた期待と熱視線が眩い。昨年はインバウンドバウンドと言われる訪日外国人が、アウトバウンドの海外旅行者を初めて上回り、国の外貨事情が苦しい時代には海外旅行は貴重な外貨を無駄遣いするゴクツブシと言われ冷たい目で見られた。それくらいインバウンドも含めて観光産業に対する国の視線は厳しかった。しかし、インバウンド客が増え始め、それが国家財政に寄与すると知るや海外旅行産業さまさまとなり、旅行会社に対する国のお世辞はかつての冷遇を考えればヘドが出るほどである。本音を言えば、散々苛められた嫌な思い出である。

 今の好況だって、あまり浮かれてばかりはいられないと、手綱を締めるべきかも知れない。

 少々気になるのは、近年中国経済が減速していることで、かつては14%という驚異的な対前年成長率が、ついに昨年は6.9%にまで下落したことでもあり、今後の中国人観光客の訪日だって予断を許さない。

 先日朝日紙上で厚生年金に加入すべき従業員が、勤め先の加入逃れのために本来厚生年金の対象であるべき筈が国民年金に入っているケースが多いと指摘していたが、今朝の読売は一面トップと他頁でこの問題を大きく取り上げている。

 厚生年金は加入者が約3千6百万人であるのに対して、国民年金のそれは1千7百万人でほぼ半分である。基本的に異なるのは、前者が保険料を会社と従業員が折半して支払うのに対して、後者では月額1万5千円の保険料を従業員が全額払っていることから会社がその負担を逃れている。結果的に受給資格に達した時、受け取る年金に大きな差額が出ることである。厚生年金受給者が平均月額で14万7千円を受給するのに対して国民保険では5万4千円の受給額にしか過ぎないことである。

 これが結果的に今年度の補正予算で組み込まれ、今日も国会で疑問を呈せられていた所得の低い高齢者に対する一律3万円の支給にも繋がっているのではないだろうか。

 この年金問題については、厚労省と日本年金機構も刑事告発の手段を検討するとした。いつの時代にもずる賢いことを企む連中はいるものだ。それにしても支払っている若い時にはあまり関心を持たないと思うが、年金生活をするようになってから、受給額に月額10万円もの差が生じることを知ってからでは遅い。やり切れない思いに捉われるのではないだろうか。

 さて、景気の好い話として昨今話題になっているのが、訪日外国人旅行客の増加であるが、今日日本政府観光局は昨年の訪日外国人数が1973万人に達したと発表した。過去最高である。かつて数百万人程度に達すれば、御の字と儚い希望があったが、今では日本の外貨獲得の大きな要因となっている。彼らの日本旅行中の消費額は3.4兆円で、対前年比7割増というから度肝を抜かれるような巨額である。その内1/4の500万人が中国からの旅行者で、次いで韓国から400万人、台湾から370万人とアジアからの旅行者が約8割で圧倒的に多い。

 それにしても観光産業へ向けた期待と熱視線が眩い。昨年はインバウンドバウンドと言われる訪日外国人が、アウトバウンドの海外旅行者を初めて上回り、国の外貨事情が苦しい時代には海外旅行は貴重な外貨を無駄遣いするゴクツブシと言われ冷たい目で見られた。それくらいインバウンドも含めて観光産業に対する国の視線は厳しかった。しかし、インバウンド客が増え始め、それが国家財政に寄与すると知るや海外旅行産業さまさまとなり、旅行会社に対する国のお世辞はかつての冷遇を考えればヘドが出るほどである。本音を言えば、散々苛められた嫌な思い出である。

 今の好況だって、あまり浮かれてばかりはいられないと、手綱を締めるべきかも知れない。

 少々気になるのは、近年中国経済が減速していることで、かつては14%という驚異的な対前年成長率が、ついに昨年は6.9%にまで下落したことでもあり、今後の中国人観光客の訪日だって予断を許さない。

2016年1月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com