3173.2016年1月20日(水) 不安な世界経済の動向

 毎年今頃になると宿題を課せられたような気分になって些か気が重い。事務所として2015年分確定申告の準備をしなければならないからである。毎年来年こそはPCソフトを使って手早く自動的に青色申告書類を作り上げようと決意だけはするのだが、喉元過ぎれば熱さを忘れるの類で、今年も昨年の今頃の決意はどこかへ行ってしまい、また手書き作業により一から取り組まなければならない。

 これについてやっと重い腰を上げて今日から金銭元帳の記帳を始めたところである。税務署の受け付けは来月16日以降なので、後1ヶ月をかけて仕上げたいと考えている。

 さて、一昨日積雪があったが、その後北海道から北日本にかけて吹雪交じりの大雪が各地で交通機関に支障を来している。今日は東海、西日本、九州にも雪が降った。今年は暖冬と言われ、デパートなどでも冬物商品が売れなかったそうだが、ここへ来て一気に厳しい寒さがやって来た。それに合わせたわけでもあるまいが、今日も日経平均株価は寒々しく大きく下落した。世界的に中国経済の減速がその最大の原因だと指摘されているが、同時に石油原油の下落がもう一つの大きな要因のようだ。今日ニューヨーク市場で原油価格は、12年4カ月ぶりの安値となった。一時1バレル27.55$を記録したのには驚いた。以前は1バレル50$がひとつの目安になっていた。イランの経済制裁解除により原油供給が増えるとの予測が全体的に原油価格の下落に拍車をかけている。変われば変わるものである。

 そのせいもあって中国経済減速と世界的原油価格の下落による経済停滞は、世界中に不安を与え影響を及ぼしつつある。

 その一例として、国際労働機関(ILO)が昨日発表した2015年の世界失業率は、平均5.8%で前年に比べれば横ばいだが、先進国では若干改善されたものの、新興国の減速が世界の雇用に影響していると分析されているように、新興国の失業率は悪化した。特に、ロシアと経済危機に瀕しているブラジル、南アフリカ、トルコの失業率が大幅に上がっている。ILOは新興国における雇用情勢の悪化が社会不安を招きかねないと警告している。

 日本とアメリカ、イギリス、ドイツ、イタリアなどの先進国は改善しているが、これは経済力が安定しているからで、その点日本は経済は善しとしても、政治にあまり期待出来ないので、いずれ経済に陰りが見えた時こそが正念場である。

2016年1月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com