1101.2010年5月19日(水) 口蹄疫が拡大する一方

 ギリシャの信用不安がヨーロッパ全域に不安感を煽って、ユーロ価格は下落する一方である。

 タイでは政府軍が反政府タクシン派のデモ隊を強制排除に乗り出した。随分荒っぽいやり方で催眠弾を発射したり、威嚇射撃をしてデモ隊に退去を呼びかけている。午後になってデモ隊の代表者が集会を終了すると発表し、代表者が警察に出頭した。警察も全面的に鎮圧したと発表した。ところが、デモ隊の中には、デモ中止の決定に不満を持つ者が多く、中心街の建物に火炎瓶などを投げつけて暴れまわっている。今夜になって市内に外出禁止令が出された。

 韓国では3月に不審な火災を起こして沈没した哨戒艦の原因究明がなされているが、北朝鮮の魚雷攻撃によって爆発し沈没したとの説が日増しに強まっている。国際調査団による原因解明のための調査はほぼ終了し、明日20日に韓国政府から調査結果の正式な発表がある。

 いずれも国際的にあまり芳しくないニュースばかりである。

 国内に眼を向けると沖縄普天間移設問題がデッドロックに乗り上げているが、ここ数日の間に宮崎県で発生した口蹄疫による家畜への影響がどんどん広がりをみせて、牧畜業者にとって厳しい家畜殺処分の範囲が大きく広がった。今日発表された殺処分13万頭とこれまでの処分を併せると、25万頭になった。

 ある業者が語っていたが、地域的に伝染地域内にあるが、自分の飼っている家畜は口蹄疫にかかっていない。出荷は出来ず、殺処分の指図を待っているが、この間6000頭の豚のエサ代が毎日75万円相当かかる。いま全頭を処分すると再生産には2年以上の時間が必要で、その間の生活保障、再開のための費用等を考えると辛いと言っておられた。

 政府は補償金を出すと言っているが、その場の補償金程度ではとても元の生活を取り戻すことは出来ないとがっかりしながら話していた。初動の調査発表が遅れたのではないかとの声もあるが、いまは伝染を防ぎ、1日も早く影響を断ち切るという決断と実行が求められる。

 それにしても暗いニュースばかりで、どうも気分も暗くなる。

2010年5月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com