今日大相撲一月場所は千秋楽を迎え、大関琴奨菊が14勝1敗で初優勝を飾った。生憎怪我続きのためこれまで期待を裏切って来たが、31歳にして漸く念願を叶えることが出来た。ここへ来て日本中が琴奨菊の優勝に期待をかけるようになったのは、実に琴奨菊の優勝が日本出身力士として10年前の大関栃東以来という日本人力士の優勝者不在があったからである。
しばしば言われるように、昨今の大相撲界は外国人力士の活躍により支えられていると言っても好い。卑しくも相撲は日本の国技と言われている。それが、10年間60場所に亘って外国人出身力士によって頂点を独占されていたのだ。いくら国際化とは言え、相撲は柔道や空手などと違って外国ではあまり行われていない純日本的スポーツなのだ。それが日本の伝統武道とも言える大相撲で、現在3人の横綱すべてがモンゴル人で外国人力士に打ちのめされている状態はいかにも情けない。日本人にとって空白の10年間は、最高位の優勝者はほとんどモンゴル出身力士によって席巻されている。文化や習慣の違いもあり、とかく日本の生活習慣にとって顰蹙を買う行為や、相撲道に馴染まないパフォーマンスもあっても、圧倒的な強さ故、情けないことに相撲協会が横綱に対して苦言を呈することすら出来ないていたらくである。
プロの勝負だから勝てば良いという外国人力士に対して、横綱なら横綱らしい勝ち方や流儀があるという相撲協会の考えが、時には噛み合わないこともある。
この琴奨菊の優勝を機会に、日本人力士の発奮を望みたい。
今日は社会人ラグビーの最高レベル・トップリーグの決勝戦も行われた。テレビで観ていると秩父宮ラグビー場は超満員である。昨年来のラグビー人気を裏付けている。
勝負はパナソニックが東芝を27-26の1点差で破り、3連覇を成し遂げた。ノーサイド寸前ラスト・プレイのホーンが鳴った直後に東芝がトライして1点差に迫り、勝敗はコンバージョン・キックの成否に委ねられた。惜しいかな東芝のキックは僅かに外れて 逆転勝ちの望みは叶わなかった。
相撲と異なり、ラグビーは世界的に行われているので、優秀な外国人選手が多ければ多いほど試合はレベルが上がり、盛り上がる。今日の試合でも昨年のワールド・カップで活躍した南アフリカやニュージーランドの選手が縦横に動いて、ゲームを幅広く展開させて試合を盛り上げていた。白熱した良い試合だった。
さて、今日は気象予報通り朝から寒かった。幸い関東では降雪はなかったが、西日本から九州まで積雪に見舞われた。長崎の積雪は明治以来と言うし、奄美大島では115年ぶりの積雪だったという。東京には雪はなかったが、当分寒そうで予断は許さない。