南アフリカから日本サッカーチームが今日夕方帰ってきた。好成績を挙げたので、歓呼の声に迎えられて全員ニコニコ顔である。空港における記者会見も明るいもので、4年後に向けた決意も述べられた。その中で岡田監督は引き続き監督を続けることについては否定的な応答だった。ただ、それはそれとして、昨日のインターネットを見ていると、チリー人が次期監督候補者として挙がり、サッカー協会原技術委員長もすっかり気に入っているようなコメントを述べていた。だが、まだ正式に岡田監督が辞めると決まったわけでもないのに、どうしてこう先走るのだろう。サッカー協会も、技術委員長も、少し思慮と良識に欠けているのではないか。
こんな発言を聞いては岡田監督だって心中穏やかではあるまい。岡田監督はまだ頭の中も整理されていないのではないか。辞めるかどうかは分らないが、まだ辞めると決めてもいない最中に冷水を浴びせられるように後任監督の名前が話題になるのは決して愉快なことではあるまい。
今後監督問題はどんな話になるのか分らないが、サッカー協会の幹部の間でもう少し思いやりのある対応が出来なかったものだろうか。それが奮戦した監督に対するエチケットではないだろうか。せっかく日本中に勇気と活力を与える活躍をしたサッカーチームの監督に、感謝の気持ちを表すのではなく、邪魔者扱いをするようでは今後日本人で監督の引き受け手はいなくなるのではないかと心配である。
今日も昨日に引き続き日経平均株価が大きく下がった。前日に比べて191円も下がり、日経平均は9,191円となり、9,000円割れも目前となった。更に今日国税庁が発表した路線価は、対前年6%の下落率で2年連続して下落している。その中で東京は対前年11.3%で全国トップの下げ幅である。大都市圏が軒並み悪化している。
その一方で、今日日銀が発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)では、景況感は5四半期連続で改善しプラス1となった。プラスに転じたのは、リーマン・ショック前の2008年6月以来2年ぶりだという。これがよく分らない。これだけ見れば、景気回復を辿っていることになるが、株価は毎日下がり続けている。このアンバランスをどう判断したら良いのだろうか。