1161.2010年7月18日(日) 恥知らずな鳩山由起夫・前首相

 6月に総理大臣の座を降りた鳩山由起夫は、その直後に総理大臣を務めた権力者が国会議員として政界に留まり、影響力を与えるのは好ましくないので、次回の総選挙には立候補せずに政界を引退すると述べたのは納得出来たし、ある面で潔かった。

 それが突然のように、昨日になって再考すると言い出した。選挙区の後援者の声として代弁させているが、まず本人の意向であることは間違いないだろう。こういうのは「朝令暮改」というより、「ウソ八百」とか「裏切り王子」というのではないか。

 鳩山氏の節操のなさは、出来ないことを出来ると言い、発言がおかしいと指摘されると、そう受け取られたのは遺憾であり、本意はこうだと居直ることである。同時に発言があっちへ行ったり、こっちへ来たりでまるで言葉に一貫性がなく立場がぶれることである。その挙句にカネを誤魔化し、毎月母親から1800万円ものお小遣いをもらっていながら脱税行為を行っていた。政治家としての置き土産である普天間基地移設問題の未解決は、そのやり方において最も稚拙な方法であり、天下に大恥を晒した。

 こういう幼稚で世間知らずの政治家を、国家のトップに戴いていたのは、あまりにも国民にとって不幸だった。次の総選挙で静かに舞台を去るということから、敢えて幼い思考回路を糾弾するつもりもなかったが、開き直って復活するとなると冗談じゃないと言いたい。

 こういう恥知らずな人間を国会に再び送るという愚は、いくら後援者の声とは言え、断固止めさせるべきである。

 首相を辞してからすっぱり議員職を辞めた小泉純一郎元首相の行動を少しは見習ってはどうか。尤もその前にマザコンのお坊ちゃまとしては、母親に相談する必要があるのかもしれないが・・・・。

 折りも折り今日は「ネルソン・マンデラの日」と呼ばれている。アパルトヘイトに抵抗して撤廃させたネルソン・マンデラ前南アフリカ大統領の92回目の誕生日である。28年間の獄中生活に耐え、ついに黒人の自由を勝ち取り、ノーベル平和賞も授与された。この精神的に屈強の抵抗主義者に比べると、何とも鳩山前首相のひ弱さにはがっかりである。

2010年7月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com