ここ数日雨の降らない地域では、猛暑となっている。雨が降れば洪水を引き起こし、各地に大きな被害をもたらしている。一方で、好天気のところでは多数の熱中症患者が出ている。館林市内の38.9℃を始め、北関東ではほとんど35℃前後である。 ロシアでは旱魃が心配され、南半球ではチリやボリビアで大寒波による死者が出ている。地球温暖化のせいとは一概には言えないだろうが、それにしても極端から極端に走る気象には油断がならない。明日の天気予報をみるとほとんどが最高気温300℃をオーバーしそうである。とにかく暑い。
EU内の隣国同士、ハンガリーと国境を接しているスロバキアの街・シュトロボに住むハンガリー系住民に対して、ハンガリーがハンガリー国籍を与えると勧誘して話題を提供している。陸続きの向う三軒のような地勢なので、両国の間でもお互いに異国という感じがしないのかも知れないが、法律的にはそれぞれひとつの独立国である。それにしてもハンガリーも自分たちの都合だけで、よく他所の国にチョッカイを出すものだ。
十数年ほど前、チェコで学校訪問を終えた後、スロバキアの首都ブラチスラバからシュトロボを経てドナウ川に沿ってブダペストまでやってきたことがある。その時は、ブダペストの夜景の美しさに陶然としたものだが、今ふっとシュトロボの街を思い出した。ドナウの女王と呼ばれるほど景観の美しいブダペストが、ブダ地区とペスト地区を総称してブダペストと呼ぶと聞いたのはその時が初めてだった。ヨーロッパの古都はどこも美しい。それは景色の美しさばかりでなく、都市計画の素晴らしさもあると思う。最近はBSテレビで都市めぐり番組を観る機会が多い。訪れた都市を放映する時は懐かしい気持ちで楽しむが、訪れたことのない都市の場合は好奇心で観る。
昨日テレビで新しく建設された国会議員会館を紹介していた。総費用として約1,700億円が投資されたそうである。国会議員1人当たりに換算すると約2.5億円である。会館内部は議員個室が広くなり、それほど必要としない設備も作られ、贅沢三昧である。さらに今回当選した参議院議員は、登院1週間で1ヶ月分丸々の給料(230万円)がもらえるそうだ。これを一部にはおかしいという議員はいるが、国会議員大勢としてはその声は表に出てこない。自分たちが有利なことには甘いばかりでなく、国民感情意に介さずの姿勢でぬくぬくとしている。こんな人たちに国を任せて果たして大丈夫だろうか。