1166.2010年7月23日(金) 金賢姫、疾風の如く去る。

 金賢姫・元北朝鮮工作員が今日午後日本政府特別機で羽田空港から韓国へ帰って行った。僅か3泊4日の慌しい日程だった。鳩山別荘から一歩も外出せず、別荘に篭りきりの状態だったが、その衝撃的な存在感は日本中を席捲したような空気となって流れた。元々参院選とワールドカップは終わり話題が何もない時期を選んで、脚光を浴びるように仕組んだシナリオだったようだ。

 それにしても金賢姫が114名を死亡させた大韓航空機爆破事件の実行犯であることはまぎれもない。そのひとりの女性に対するただならぬ警戒と厚遇は、北朝鮮拉致事件の残酷さを考えてもちょっと行き過ぎだったような印象を残した。

 野党各党幹部もそれぞれ批判的なコメントを発表している。金賢姫に対する待遇は超VIP待遇と言って憚らない有様である。チャーター機に要した費用が約1千万円で、警戒のために動員された警察官が毎日百人という状態である。すべてことが内密の内に進められ、どんな話し合いが行われたのか情報が一切外に流れず、国費を投入した行為の経緯が分らず、そのやり方が疑問視されていた。彼女が帰国した後になって漸く政府が撮影したインタビュー映像が流されたが、すべてが異例づくめだった。

 中井・国家公安委員長は、拉致家族へ勇気を与えることが出来たと自画自賛していたが、これから拉致問題解決への道筋をどうつけていくのか、肝心な点を実行出来なければ高い経費だったということになる。

 問題を風化させず、コツコツとでもよいから、きちんと解決への道しるべを示して欲しいものである。

 さて、朝日OBで東京ライターズクラブを主宰している児玉進氏から、社会人ラグビー・トップリーグ11試合の写真、インタビューを含めて取材記事執筆の紹介があった。1試合は岩手県で、残りはすべて東京(多分秩父宮ラグビー場で)で取材ということである。いずれも国内最高レベルの試合で興味はあるが、11試合とは随分多くてすべて都合がつくかどうか分らない。児玉氏へもう少し取材の試合が少なければお引き受け出来ると連絡をとったところ、直ちに電話とメールで返事をもらい、クライアントと直接話し合ってみてはどうかと相手のコンタクト先を教えてもらった。どうなるか分らないが、我侭な希望をクライアントへメール送信した。私にとっては、レベルの高い試合の初めての取材になるので、取材出来るとすれば楽しみでもある。楽しみに返事を待つことにしたい。

2010年7月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com