毎日暑い日が続いているが、このところ朝のテレビ番組は決まったように熱中症対策を解説している。
この暑い中を昨日お隣の日夏さんが引っ越して行かれた。4年ほど居住しておられたが、昨日挨拶代わりに拙著「停年オヤジの海外武者修行」と共著「知の現場」を差し上げようと持参して立ち話をした時、先日亡くなられた「知的生産の技術研究会」名誉顧問・梅棹忠夫先生についていろいろ話し合った。日夏さんも梅棹先生に傾倒されておられると伺ってちょっと嬉しい気持ちになった。「知研」から機関誌「知研フォーラム」へ梅棹先生に関する文を寄せてもらいたいと連絡があったので、書いてみようかと考えている。ただ、梅棹学については民俗学でも特異な研究であり、あまりにも奥が深くボリュームも多く、とても手に負えない。そこで、梅棹先生も強く影響を受けたという登山について書いてみようと思っている。
さて、日夏さんが去って、この後オーナーの西本さんが入居される。西本さんは3月にJETROニューヨーク支店から帰任されたが、現在岐阜所長をなさっている。子どもさんの学校関係の都合でしばらくしてから入居されると言っておられた。子どもの時分転居の多かった自分自身の体験を振り返っても、転居は大変だとつくづく思う。
参院選を受けて今日から臨時国会が召集された。多くの新人議員も登院したが、柔道の谷亮子さんも元気に初登院された。ロンドン・オリンピックで金メダルを狙うには、国会議員兼職は荷が重いのではないかと心配する。
参議院は野党が多数を占めてねじれ現象である。これから与党・民主党は国会運営に相当苦労されるのではないか。参議院議長に民主党の西岡武夫氏が、副議長に自民党の尾辻秀久氏が選出された。過去と異なり自民党は議長を野党から選出すべきと主張していたが、結局折れて議長は第1党の民主党から選出することに決まった。流石に慣例を覆すような主張は他の野党からも同意を得られなかった。
新議長になった西岡氏は変節の人で、個性的でアクの強い議員である。過去に自民党政調会長や文部大臣を歴任したが、パフォーマンスばかり目立っていた典型的な世襲議員であり、かつて新自由クラブ幹事長を務めていた頃には、母親が国会までしゃしゃり出て代表だった河野洋平氏に文句をつけていたほどマザコンでもあった。長崎の地元民の間ではまったく人望がなく、その後衆院選で敗れ、長崎県知事選に敗れて苦労したようだ。74歳にして少しは人間的に成長しただろうか。
それにしても良識の府・参議院の議長としての識見・力量には疑問符がつく。