1175.2010年8月1日(日) 日本人の人口減少

 総務省が昨日発表した今年3月末の人口調査によると、総人口は1億2,705万人で3年ぶりの減少である。47都道府県の内38府県で減少した。逆に人口が増えたのは大都市圏で、東京、名古屋、関西圏内の大都市への流入が連綿と続いている。

 今や少子高齢化は大きな問題となっているが、その傾向の一端として65歳以上の人口が25%を超えている県が20県もある。高齢者とされる、日本人の65歳以上の人口が平均25%を超えるのは、2015年と言われている。因みに四国4県はすべて25%を超えているので、すでに2015年の日本のスタンダードに達している。それらの県では、いずれも財政的に苦境に追い込まれている。

 これはいずれわが国が直面する難題が、単に部分的に現れてきただけである。国は益々財政的に苦しくなる一方である。早い内に対策を講じないといけない。それには、やはり国として消費税値上げを真剣に検討する必要がある。民主党は、参院選前に菅首相が消費税について触れた発言のせいで大敗を喫したとして、一昨日の両院議員総会で総括し菅首相をつるし上げ、消費税論議を彼方へ追いやってしまった。本末転倒である。国の財政が大事なのか、自分たちの主導権争いが大切なのか、いつもながらの政治ゴッコに呆れるばかりである。

 さて、宮内庁が所蔵の公式文書原本控えなどを公開した。その中には、桂小五郎の求めに応じて坂本龍馬が薩長同盟の成立を保証するために認めた「薩長同盟裏書」や、「五箇条の御誓文」の原本控えなど、幕末・明治維新の激動を伝える貴重な記録がある。今夜の大河ドラマ「龍馬伝」で、小五郎と龍馬がからんだ薩長同盟の厳しいやりとりを放映していたが偶然だったのだろうか。 宮内庁がどうして今頃になってこのような資料を公開したのか、その真意は判然としないが、もう少し早く公開してそのコピーを書籍で紹介してくれれば、もっと歴史に興味を覚えた人が増えただろう。

 宮内庁の役人は自分たちなりに、国のため、皇室のためを慮って閉鎖性に拘っているように見えるが、どうも戦後の文明開化?に逆行しているのではないか。もっと史実を正確に伝えるため、国民のために秘蔵の情報公開に踏み切って欲しいものである。

 夜のNHKスポーツニュースで高校野球の沖縄県代表校・興南高校の練習風景を紹介していた。春の選抜で優勝した実力校であるが、それだけに監督は自分たちのやり方に絶対的な自信があるのだろうか、首を傾げたくなるシーンがあった。甲子園出発前に炎天下の練習で選手全員がユニフォームの下にビニールのウィンドブレーカーを着込んでいた。強い日射が気になる中で、全員が普通より汗をかく格好で練習に励んでいたのだ。暑い甲子園に慣れるためと称していたが、炎天下で必要以上に厚着で練習する異常なパフォーマンスは、少々行過ぎて無茶だと思う。こんな一時代前のスパルタ練習が特に医学的な根拠もなく、ひとりの監督の浅はかな思い込みだけで選手たちにハードワークを強いているのはあまりにも常識を欠いていると思う。この監督は高校のクラブ活動の指導者として果たして適任なのかどうか。事故が起きてからでは遅いと思う。

2010年8月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com