昨夕朝日新聞社から取材された海外ツアー事故に関する内容が、今日の朝刊3面に掲載された。全8段のスペースを割いて事故の補償についてかなり詳細に説明していた。私の記事は2段枠組みで5つのポイントについてまとめられている。枠組み記事にはこう書かれている。
「旅行ジャーナリストの近藤節夫さんに、安全な海外旅行をするためのポイントを挙げてもらった。
- 任意保険には必ず加入
- 実績のある旅行会社かどうか調べる
- 極端に安いツアーでは、旅程に無理がないか、安全なホテルを利用しているかを確認
- 車で長距離を移動する場合、余裕のあるスケジュールか、運転者が2人以上いるかを旅行会社にチェック
- インターネットだけに頼らず、できるだけ旅行会社の窓口で相談し、安全だと納得してから予約を」
ほとんど話した通りに書かれている。スペースが狭いので、私なりの持論をすべて話すことは出来なかったが、主旨は伝わったと思う。早速新聞を読んだ友人2人からメールが入っていた。更に記事をコピーしてメール送信したところ、やはり関心があるのかいくつかコメントを寄せてくれた。
小中陽太郎さんからもメールで、朝日に旅行アドバイザーとして掲載されたのは一流の証拠だとお世辞であるがお褒めの言葉を送っていただいた。ある程度社会的に認めていただいたということで、これからの仕事上にもモチベーションが高まる。
午後長男から電話で、王貞治さんのお母様・王登美さんが亡くなられたと知らせてくれた。夕刊をみると確かに死亡記事が掲載されていた。最近まったくお会いすることはなかった。2年前に亡くなられた王鉄城先生の奥様から施設に入っておられると聞いていたが、その先生の葬儀場にはお姿も、お名前も見られなかったので少々気にかかっていた。その後、週刊誌にあまり好意的でない介護の話が取り上げられた。
最後にお会いしたのは、2001年12月である。満百歳を迎えられお祝いのセレモニー「百賀」をお任せいただき、センチュリー・ハイアットで行った。その時はお元気だった。明治34年(1901年9月1日)富山県のお生まれで、戦前戦後を通じてかなりご苦労されたように伺っていた。医師だった故王鉄城先生のお薦めもあったが、随分お世話になった。今でも忘れられない思い出は、ご家族でハワイ旅行された時、帰国日を占うと凶であると成田から新宿のお宅へ直行せずに、ただひとり成田に滞在してから1日遅れで帰宅されたことである。信心深いのには驚ろかされた。
ほとんど王鉄城先生ご夫妻をパイプにして王家の皆さまとお付き合いをさせていただいたが、良い思い出ばかりである。それは取りも直さず、王家の皆さまのお人柄が素晴らしいからである。
王登美さんのご冥福をお祈り致したい。