今朝早稲田出版の大塚靖敏編集長から電話があり、四方山話の後でアメリカ・ユタ州のバス横転事故について日本テレビが取材のため私を紹介して欲しいと言っていると聞いたので、喜んでお引き受けすることにした。しばらくして日本テレビの番組「スッキリ!」担当者の渡部さんと名乗る方から、事故の補償、手配の実務等について話して欲しい。明日取材して明後日の朝8時に放映するということになった。
特に気にされていたのは、イギリスの場合、旅行主催会社が旅行参加者の負った実費費用と見舞金等についてほぼ全額負担すると聞いているが、日本では4年前のトルコの事故に際して、主催旅行会社HISは、被害者は加害者であるバス会社と直接交渉すべきだと突っぱねているなどの、日欧間で異なる責任の取り方だった。
幸い昨日飯田ゼミの池田くんから4月にスペイン旅行した時の体験から、保証を得る方法が参考になると思い、早速明日午前中に会って詳しい話を聞くことにした。池田くんはアイスランドの火山爆発により、フィンランド航空がバロセロナからヘルシンキまで飛ばなくなり、7日間バロセロナで滞在を延期せざるを得なくなった。延泊に伴ってかかった費用負担について旅行会社との間でトラブッていると聞いた。池田くんは、旅行会社を当てにできず、フィンランド航空へ同志とともに直接交渉したら、同航空では、EUではその種のケースでは費用は航空会社が負担すると言って、速やかに支払ってくれたという。このEUの例と日本の一部の旅行会社との賠償というか、費用負担に対する考え方の違いを説明しようと思っている。
いずれにしろテレビ局としては、関心を呼ぶニュースであり、消費者がかなり費用負担をしている例が見られるので、消費者保護の立場からも、きちんと日本の旅行会社が果たすべき責任について説明したいと思っている。
私にとってはこういう形でテレビへ出演するのは初めての経験でもあるので、かつてエジプトで起きたバス事故の顛末と責任の取り方について書いた論稿があるので、それらをもう一度チェックするなどして万遺漏のないよう、ある程度準備をしておきたいと考えている。