3262.2016年4月18日(月) 内外に暗い話ばかり

 今日もまた九州では余震が止まず、それを恐れて自宅から出て体育館や公の施設に寝泊まりしようとする人たちが増えて、ついに施設に収まりきらず、車の中で生活する人が増えてきた。それがまた健康上の問題を引き起こす恐れが出てきた。14日の前震以来震度1以上の余震は500回を超えるという。これでは怖くて自宅内には留まってはいられまい。今度の「平成28年 熊本地震」は、これまでの大震災では例を見ない余震続きの災害になった。いつ止むのか、当分気の休まることがない。

 ところが、折も折海の向こうでも大きな地震が起きた。それは16日赤道直下のエクアドルで起きた。すでに270名を超える死者が出ている。映像で観ると震源地は貧しそうな海岸際の村々で、軒並み家屋がつぶれている。がれきの下に埋もれている人も数多く、まだまだ犠牲者が増えそうだ。国内外で自然の試練に直面しながらこれに打ち勝つべく人間は懸命に闘っている。だが、その一方で無駄な戦争で無駄に尊い人命を失っている例も枚挙にいとまがない。何と理不尽なことだろうか。

 さて、そのエクアドル近くのブラジルで自然との争いならず、政治のもめごとで国を挙げて大騒ぎをしている。政府会計の粉飾に関わっていたとして批判されている2期目のルセフ大統領について、下院議会で弾劾すべきであるとの決議が2/3以上の賛成で承認された。これで上院の過半数が賛成すれば、大統領は180日間の職務停止処分となる。この間にリオ・オリンピックが開催されるので、大統領は開会式にも立ち会えない。下手をすれば、大統領を罷免される可能性がある。容易ならぬ事態である。

 ブラジルは今深刻な経済不況に陥っている。仮に多少前途に光明が見えても、国会議員の間に汚職が蔓延している現状ではそう簡単に窮状から抜け出せないだろう。人間とは何と浅はかなものかと思わざるを得ない。

2016年4月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com