3184.2016年1月31日(日) オリンピック開催国ブラジルに芳しくないニュース

 また負けるかも知れないと思っていたので、昨晩行われたサッカーのオリンピック・アジア予選決勝戦の対韓国戦実況中継を観なかった。ところが、今朝ニュースを観ると「案ずるより生むが易し」の諺通り、日本が韓国に逆転勝ちしていた。しかも、2-0の劣勢スコアから3連続得点を挙げて3-2でひっくり返したというのだから「あっぱれ!」と誉めてあげたい。これまで日本の23歳以下の代表チームは韓国にまったく勝てないどころか、アジアの大会でもベスト8が勢一杯だった。気の毒にも谷間の世代と皮肉を以って呼ばれていた。それが手倉森監督が就任してから見違えるように力を上げて来た。この優勝を手土産にアジアの王者としてリオ・オリンピックに堂々と乗り込んで行くのである。アジア代表チームとしては、日本の他に日本に敗れた韓国とイラクが出場する。

 そのリオ・オリンピックであるが、今ブラジルは経済低迷で厳しい社会・経済環境の中にある。失業者が溢れているうえに、犯罪が頻発して治安も悪化している。そこへこれまで聞いたことがなかった「ジカ熱」という伝染病が流行の兆しを見せて来た。まだ日本ではあまり知られていないが、妊娠中の女性がこれに罹ると小頭症という小児を産む可能性があり、知能の発達が遅れた赤児の出産の可能性が高まるとされ警戒されている。ブラジルからの帰国者に対しても注意を促している。

 さて、今日まで日経朝刊に連載されていた「私の履歴書―小椋佳編」が終わった。小椋氏はユニークな経歴を持った、天才肌の作詞・作曲家であり、楽しみにしていた。実際お堅いイメージの銀行家として持てる才能を発揮しながら、その一方で余業として音楽活動をやっていたような一風変わった人だった。とても凡人には足元にも寄れない才人であるが、その人生訓にはちょっと驚く。病気がちのため、人生を達観した眼で見ているような人である。癌の手術で反って糖尿病が良くなったとか、一日にタバコを40本を欠かさないなど呆れるような行動もある。変わった方であるが、数々の自作品にもヒット曲が多い。私より5歳ほど若いが、古稀を迎えた一昨年4日間に亘って生前葬コンサートを行い、来られた1万数千人の聴衆に対して身勝手な葬式にご参列いただいたと感謝の言葉を述べている。そして、昨年秋には一周忌コンサートで全国を巡っている。今では、普段「死に装束」と称する白い作務衣姿で過ごしているという。いくら何でもちょっと真似出来ない。

 この人は、銀行家としてもそれなりの実績を上げ、音楽家としても際立った業績を残して、恐らく天才と呼べるカテゴリーに入る人なのだろう。毎日読んでいてとにかく愉快な「私の履歴書」だった。

2016年1月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com