3186.2016年2月2日(火) アメリカ大統領選挙に向け党員大会始まる。

 昨年11月ビルマの国政選挙で国民民主連盟(NLD)が圧勝したが、昨日漸く最初の国会が開かれた。ビルマらしく相変わらずのんびりしている。NLDを率いるアウン・サン・スー・チーさんには現行憲法上大統領になる資格はないが、実力、人気ともに圧倒的な力を持つスー・チーさんは大統領の上に君臨して実権を握るというような発言を自らしていた。

 ところが、憲法上は現状では難しいが、水面下でスー・チーさんが大統領になるための交渉がNLDと国軍の間で進んでいるようだ。民主的な選挙で当選したスー・チーさんが、必ずしも民主的ではなく、公正でもない憲法とは言え、敢えて無視して裏取引を行うのはスー・チーさんの本意ではないのではないだろうか。憲法改正は極めて難しいことではあるが、どうあってもルールに則って憲法改正が先になされるべきではないかと思う。この辺りの動きがどうも民主的でない。

 さて、11月のアメリカ大統領選挙に向けてアイオワ州で最初の民主・共和党員大会が、昨日行われた。民主・共和党ともに大接戦で共和党では本命視されていた不動産王のドナルド・トランプ氏がテッド・クルーズ氏に敗れた。一方の民主党もこれまでリードしていたヒラリー・クリントン前国務長官が追い上げて来たバーニー・サンダース上院議員を僅差で破った。

 過激発言を繰り返してきたトランプ氏は、最近では発言する度に物議を醸し、国際的にも反感と非難を買っていた。それでもアメリカ国内では人気が衰えず、ある面では首を傾げるほどだった。そして最初の党員大会でもひとり抜きん出ていた。だが、敗れた。まだ始まったばかりなので、予断は許さないが、アメリカ人の良識が最後の土壇場で、衣着せず言う「言いたい放題」を許さないのではないだろうか。

2016年2月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com