3189.2016年2月5日(金) 桜島が爆発的噴火

 家庭電化製品メーカー「シャープ」の経営が傾き出してから数年経つが、この数日再建計画について慌ただしい動きがあった。最近政府系投資ファンドの産業革新機構と打ち合わせていると報道があったが、昨日になって一転して台湾の大手メーカー、鴻海(ホンハイ)精密工業と再建計画を進めると会社側が記者会見で発表した。そこには、シャープ側の会社を残すための方策と現役員留任との条件を考えて決めたと見られる。かつては、液晶テレビの生産で家電メーカーの中で先頭を走って、その工場生産は亀山モデルと言われるほどアピール度が高かった。

 10年近く前に三重県立亀山高校で、韓国へ修学旅行に出かける3年生に海外旅行のガイダンスを頼まれて出かけた時に、JR亀山駅前からタクシーで高校へ向かったが、サラリーマン風の身なりをしていたせいか、「亀山高校へ」と話したにも拘わらず、タクシー運転手がしばらく走ってから念を押すように「亀山工場ですね?」と聞き返されたくらい、当時シャープ亀山工場への訪問者が多かったようだ。テレビでも女優吉永小百合さんを登場させて随分派手に宣伝をしていたが、今では見る影もない。

 まだ、産業革新機構と再建交渉をするか、ホンハイにするか、最終的には決定していないようだが、日本の技術が海外へ流出するのではないかとの不安の声が聞かれる。

 高校生の頃初めてわが家で買ったテレビが早川電機のシャープ製品だった。競争の激しい業界の中では、栄枯盛衰もあっという間の出来事である。

 シャープの低迷・不振に比べて、昨日発表された東芝の不正会計問題はあまりにもお粗末である。ケチのつき始めは、粉飾決算とそれを見過ごした公認会計士事務所の新日本有限責任監査法人の杜撰さが原因である。東芝の今年度純損益は7100億円の赤字だというから気の遠くなるような話である。債務超過寸前で、一部には東芝倒産の噂まで出ている。何人かの友人も務めていた名門東芝は、この先立ち直ることが出来るだろうか。

 さて、今朝7時40分ごろ、突然ドカンと下から突き上げるような揺れを感じた。大きな地震だ。震源地は神奈川県東部で震度4、M4.6である。これまで東北地方に多発していた地震と異なり、町田と川崎が中心である。

 そして、夜7時前鹿児島県桜島で爆発的噴火が発生した。夜空に火柱が立ち上る光景がきれいであるが、異様である。これまでの地震より不気味な感じがする。近くの九電川内原発は稼働しているが、危険はないだろうか。日本列島は火山列島と言われるが、少しずつ危険な地域が拡散しているようだ。

 当分目が離せない。

2016年2月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com